
壁紙を守りたい猫2匹のH様と、川口でお部屋探し奮闘記
壁紙を守りたい猫2匹のH様と、川口でお部屋探し奮闘記
こんにちは、ペッターズ不動産のスタッフです 今週も「案内レポート」の時間がやってまいりました。なお、お客様のお名前はプライバシー保護のためイニシャル表記にしています。また、この記事はペット可賃貸でよくあるケースをもとに再現した読み物です。
今回のテーマは「猫の爪とぎと壁紙」。猫と暮らす方なら一度は頭をよぎる、あの心配ごとです。退去のときに壁紙の張り替え費用を請求されたらどうしよう……。今回のお客様も、まさにそこで悩んでいらっしゃいました。
H様のご希望条件
ご来店くださったのは、30代の会社員のH様。保護猫出身の2匹(元気いっぱいの男の子と、マイペースな女の子)と暮らしていて、川口市周辺でのお引っ越しをご希望でした。
・エリア:川口市内、都内へ電車で乗り換えなしが理想
・間取り:1LDK〜2DK(猫が走り回れる広さ)
・予算:家賃の上限は決めているものの、できれば抑えたい
・いちばんの不安:「壁やドアをガリガリされたら、退去費用が怖い」
「爪とぎ器は置いているんですけど、壁の角がどうしても好きみたいで……」とH様。そう言いながら見せてくださったスマホの写真には、壁紙の角をしっかり狙う男の子の姿が。うちの猫もそうですが、猫は本当に「そこじゃない!」という場所を選びますよね
案内中に起きた出来事・気づき
1軒目は、築浅で見た目がとてもきれいなペット可マンション。H様も「ここ素敵!」と笑顔でした。ところが室内を見ていくと、ここだけの話、私は少し引っかかりました。壁紙がふつうのビニールクロスで、しかも出隅(かどの部分)がむき出しだったのです。
2軒目は、少し築年数のある物件でした。こちらは内装がリフォーム済みで、壁の一部に傷がつきにくい仕様の壁材が使われていて、出隅にはコーナー保護材もついていました。ただ、築年数が経っているぶん、駅からは少し歩きます。
そこでH様から、核心の質問が出ました。
これは多くの方が気にされる点なので、案内の車内で少しだけ整理してお話ししました。一般的には、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で、通常の暮らしで生じる傷み(通常損耗)は貸主側、借主の不注意や、通常の使い方を超える傷や汚れは借主側の負担、と考えられています。ペットによる引っかき傷は、後者に当たると判断されやすい部分です。
ただし、ペット可物件では、契約書の特約(ペット飼育に関する条項や敷金の取り扱いなど)が別に定められていることも多いです。「ガイドラインではこうだから大丈夫」と決めつけず、契約書の内容を事前に確認することが大切です。
H様も「契約書、ちゃんと読まないとですね」とメモを取り始めました。この真剣な姿を見て、「この方は大丈夫だな」と私は少し安心しました☺️
ちなみに、車内ではこんな雑談も。H様の猫ちゃんは、実はどちらも保護施設から迎えた子たち。「最初は警戒して、3か月は私の足元にも来てくれなかったんです」と話してくださいました。今ではソファの上で隣に座るのが当たり前だそうで、聞いているこちらまで嬉しくなりました。だからこそ、「この子たちと安心して暮らせる家を選びたい」という気持ちが強いのだと感じます。
もうひとつ印象的だったのが、H様が内見中ずっと「床」にも目を向けていたこと。「走り回ると音が響きそうで」と、足音や爪の滑りも気にされていました。猫は壁だけでなく、床の上でも元気いっぱい。フローリングの質感や、下の階への音の伝わり方も、猫と暮らす物件選びでは大切なチェックポイントです。
ここでスタッフの本音をひとつ。お客様が「ここ、ちょっと心配」と口に出してくださると、実は私たちはすごくありがたいのです。心配ごとを先に聞けるほど、物件の絞り込みも、契約前の確認もピンポイントでできます。遠慮せず、気になることはどんどん教えてくださいね
猫の爪とぎは「やめさせる」よりも「場所を用意する」ほうがうまくいくことが多いと、お客様のお話からもよく感じます。壁の近くに爪とぎ器を置く、素材や高さを好みに合わせて変える、といった小さな工夫を重ねるだけでも、壁へのダメージはぐっと減ります。もちろん、猫ちゃんによって好みはそれぞれ。H様のお宅でも、段ボール製と麻縄タイプを並べて、お気に入りを探している最中だそうです。
また、保護猫を迎えているご家庭は、賃貸契約の際に譲渡の書類をお見せすると、オーナー様に安心していただけるケースもあります。H様も、念のため譲渡契約書のコピーを持ってきてくださっていて、さすがの準備力でした。こうした「きちんと飼っています」という姿勢が伝わる資料は、審査でも前向きに見てもらいやすい材料になります。
私たちが提案した解決策
案内のあと、店舗に戻ってから、H様と一緒に条件を整理しました。私たちが提案したのは次の3つです。
壁紙の種類、出隅の保護材の有無、腰の高さまでのパネルや保護の有無など、爪とぎのターゲットになりやすい場所をチェック。未公開物件も含めて探し直しました。
お気に入りの角には、貼って剥がせる保護シートや、市販の猫用の爪とぎ保護パネルを。許可の範囲を管理会社や大家さんに事前に確認しておけば、安心して使えます。
入居した日に、壁・床・建具の状態を写真に撮って日付つきで保管。退去時の立会いで「もともとあった傷」との区別がつきやすくなります。
とくに3つ目は、H様が「それは知りませんでした!」と目を丸くされていました。入居の日にスマホでぱしゃぱしゃ撮っておくだけで、あとで安心感が全然違いますよ
結果・後日談
後日、H様がもう一度ご来店。じっくり比べた結果、2軒目のリフォーム済みのお部屋に決めてくださいました。「駅から少し歩くけど、安心して暮らせるほうを選びます」というお言葉でした。家賃も予算の範囲に収まり、猫ちゃんたちが走り回れる広さも確保できました。
契約時には、ペット飼育に関する特約をひとつずつ一緒に確認。爪とぎ保護パネルの使用についても、事前にオーナー様へ確認し、問題ない方法を教えていただきました。
引っ越し後、H様から届いた写真には、新しいキャットタワーでくつろぐ2匹の姿が。壁の角にはちゃんと保護シートが貼ってあって、思わずスタッフ一同ほっこりしました
今回のまとめ
① 内見では「壁紙・出隅・建具」をチェック
② 入居後は、許可の範囲で先回りの保護対策を
③ 入居日の写真記録と、契約書の特約確認を忘れずに
猫と暮らすお部屋探しは、「ペット可」という言葉だけで決めず、中身を見ることが大切です。ペッターズ不動産では、ペットと暮らすお客様の事情に合わせて、HPに載っていない未公開物件も含めてご提案しています。気になることがあれば、お気軽にご相談くださいね
