
爪とぎ大好きな猫2匹のS様と、川口でお部屋探し奮闘記
スタッフ案内レポート 2026年11月2日
爪とぎ大好きな猫2匹のS様と、川口でお部屋探し奮闘記
こんにちは、ペッターズ不動産の案内担当です 今日は、爪とぎ大好きな猫ちゃん2匹と暮らすS様をご案内したときのお話をお届けします。「壁と柱、ボロボロにされたらどうしよう…」という、猫飼いさんなら一度は頭をよぎる不安にまつわる一日でした
※プライバシー保護のためお客様はイニシャル表記です。ペット可賃貸でよくあるケースをもとに、読み物としてまとめています。
S様のご希望条件
S様は30代の会社員の方。2歳と5歳の猫ちゃん(どちらも保護猫出身の女の子)と暮らしていて、今のお住まいの更新を機に、もう少し広い部屋へ住み替えたいとのことでした。ご希望はこんな感じです。
✅ エリアは川口・赤羽・浦和あたりで、通勤しやすい駅
✅ 1LDK〜2DK、猫2匹OKのペット可
✅ 家賃は管理費込みで上限あり(予算はしっかりお持ちでした)
✅ 日当たりが良いこと(猫ちゃんの日向ぼっこ用)
✅ とにかく爪とぎ対策が不安!
最後の項目は、ヒアリングの最初から熱が入っていました。「前の部屋で、柱と壁紙にけっこう爪の跡をつけちゃって…。退去のとき、いくら請求されるのか本当に怖かったんです」とのこと。今回は同じ失敗をしたくない、というお気持ちが伝わってきました。
案内中に気づいたこと
1件目は川口駅から徒歩9分の築12年・1LDK。日当たりは最高で、S様も猫ちゃんも(お写真で確認)大喜びの間取りでした。ところが、リビングに入った瞬間、S様の表情がちょっと曇ります。
「…この壁、ビニールクロスですよね。うちの子、これ大好物なんです」
実は私も、内心「あっ」と思いました。壁紙は猫ちゃんの爪が引っかかりやすく、爪とぎの“ご指名”を受けやすい場所なんです。正直ちょっと焦りました さらに、この部屋は出入口の柱が剥き出しで、ここも要注意ポイント。猫ちゃんは「縦のもの」をバリバリするのが大好きなので、柱や壁の角はいちばん狙われます。
ここで一息、ミニ知識
国土交通省の原状回復ガイドラインでは、普通に暮らしていて自然につく傷みや日焼けなどは「通常損耗」として貸主負担、借主の不注意や、ペットがつけた傷などは借主負担になり得る、という考え方が示されています。つまり、猫の爪とぎ跡は「通常損耗」とは言いにくく、借主負担になる可能性が高いのです。ただし壁紙などは年数とともに価値が下がる考え方があり、入居年数が長いほど借主の負担割合は小さくなります。
「やっぱり、爪とぎ跡は払うことになるんですね…」とS様。そこで私は、内見のときにこんな質問をしました。「契約書の特約には何か書いてありましたか?」。ペット可物件では、原状回復に関する特約(ペットによる傷や臭いの扱い)が付いていることが多く、ここを読まずに決めるのは危険です。契約前に確認できるよう、2件目に行く前に書面の該当部分を一緒にチェックしました
✨ 私たちが提案したこと
2件目に向かう道中で、S様とお話ししながら提案の軸を整理しました。
① 壁材に配慮した物件を探す
ペット対応の壁紙(表面が強く、爪が引っかかりにくいタイプ)や、腰の高さまで保護パネルが貼られた物件は、猫ちゃんにやさしい選択肢です。
② 爪とぎ場所を“先に”用意する
段ボールや麻の爪とぎを、猫ちゃんが狙いやすい壁際・柱の前に置きます。「ここならやっていい」を先に作るのがコツです。
③ 壁を守るグッズは、貸主へ事前に確認
貼ってはがせる保護シートなども、使う前に管理会社へ確認すると安心です。糊が残ると別の原状回復トラブルになることがあります。
④ 入居時の写真を必ず残す
入居した日に、壁・柱・床を日付入りで撮影。退去時の「もともとあった傷」をめぐる行き違いを防げます。
2件目は、川口駅から少し歩く築7年の2DK。こちらはなんと、リビングの壁の下半分にペット対応の保護パネルが付いていて、柱にもあらかじめ保護材が。しかも契約書の特約を見ると、ペットによる傷の扱いが具体的に書かれていて、費用感が事前に読み取れました。
S様は壁をそっと触りながら、「これなら、猫たちも私も安心できるかも」とぽつり。ここだけの話、私もガッツポーズしそうになりました(心の中で)
☕ 移動中のこぼれ話
2件目へ向かう車の中で、S様が保護猫ちゃんを迎えた当時のお話を聞かせてくれました。2歳の子は、保護団体から譲渡されたときはまだ人に慣れておらず、最初の1か月は押し入れから出てこなかったそうです。「だから、爪とぎのことで叱るのは違うなって思っていて。落ち着ける場所があって、爪とぎもできる環境を、こちらが整えてあげたいんです」。
この言葉には、私もぐっときました。猫が爪をとぐのは、爪の手入れ、マーキング、ストレス発散と、本能に根ざした大切な行動です。やめさせるのではなく、「どこでやってもらうか」を設計する。物件選びは、まさにその設計のスタート地点なんですよね。
もうひとつ、S様が気にされていたのが「退去のときに揉めないか」という点でした。そこで、私がよくお伝えしているポイントをご紹介しました。
・請求の内訳(どこを、何平方メートル、いくらで)を確認する
・壁紙は「全面張り替え」と言われても、傷んだ範囲や年数での按分を確認する
・納得できないときは、その場でサインせず、持ち帰って相談する
「知っているだけで、気持ちがだいぶ楽になりますね」とS様。そうなんです。不安の多くは「知らないこと」から来ています。だからこそ、案内の時間は、物件を見るだけでなく、暮らし方やルールを一緒に整理する時間にしたいと思っています
結果・後日談
その場では即決せず、駅からの距離、家賃、特約の内容を持ち帰ってじっくり比較。後日、S様から「2件目に決めます!」とご連絡をいただきました。決め手は「駅から少し歩くけれど、壁と柱の不安が一番小さかったこと」だそうです。
入居の日には、私も立ち会いのうえ、壁・柱・床の写真を一緒に撮影しました 猫ちゃんたちはキャリーから出るなり、新しい部屋をクンクンして大探検。しばらくして、置いておいた段ボールの爪とぎでバリバリ始めたのを見て、S様と顔を見合わせて笑ってしまいました
S様からはこんなお言葉をいただきました。「物件を選ぶ段階で、費用や特約まで話せたのが良かったです。安心して引っ越せます」。この一言、案内担当としてめちゃくちゃ嬉しかったです
ちなみにS様は、入居後1か月ほどして「爪とぎは段ボールが一番人気でした!壁はまったく無事です」と近況を教えてくださいました。猫ちゃんたちの好みを見極めて、置き場所を変えながら調整されたそうです。環境づくりと物件選びがうまく噛み合った、嬉しい後日談でした
今日のまとめ
猫の爪とぎ跡は、原則として借主負担になる可能性が高い
壁紙・柱・保護パネルなど「壁材」を内見でチェック
契約書の特約(ペットによる傷の扱い)は契約前に必ず確認
入居日の写真は、将来の自分を守るお守り
猫ちゃんとの暮らしは、物件選びの段階でぐっと快適になります。気になる条件は、遠慮なく何でもご相談くださいね
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