
賃貸の繁忙期は12月から、契約のピークは1月|3月は残り物件が中心に。良い部屋を選べるのは10〜11月の今
この記事の結論(先に要点だけ知りたい方へ)
賃貸のお部屋探しは、12月ごろから問い合わせが増えはじめ、1月に申し込み・契約がもっとも集中し、3月に向けて残り物件の取り合いになるという流れで1年が回っています。総務省の住民基本台帳人口移動報告によると、2025年3月の都道府県間の移動者数は51万8,532人で、年間平均の約2.5倍にのぼりました。
4月入居に向けて動く人が一斉に増えるため、日当たりや間取り、駅距離など条件の良い部屋ほど早く決まります。3月になると、良い部屋はすでに契約済みで、残っているのは"何かしら理由があって選ばれなかった部屋"が中心になりがちです。
そこでおすすめなのが、ライバルが少なく、物件をじっくり比較できる10〜11月のうちに探しはじめることです。2026年の都内の家賃は過去最高水準が続いており、比較の時間を取れるかどうかが満足度を大きく左右します。特に数が限られるペット可賃貸は、繁忙期前の準備が結果を分けます。
目次
- 賃貸の繁忙期はいつ?12月に始まり1月がピーク
- データで見る引っ越しの季節性|3月は平均月の約2.5倍
- なぜ「契約のピークは1月」なのか|入居日からの逆算
- 3月に「残り物件」が中心になる理由
- 10〜11月が「選べる時期」である5つの理由
- 2026年の都内家賃は過去最高水準|早めの比較が効く
- 時期別比較表|10〜11月・12〜1月・2〜3月
- ペット可賃貸こそ「繁忙期前」が重要な理由
- 入居希望日から逆算する都内のお部屋探しスケジュール
- 今の時期に動く人のための準備チェックリスト
- よくある質問(Q&A)
- 繁忙期に探すことになったら|1〜3月の部屋探しで失敗しないコツ
- まとめ|「春に引っ越す人」ほど秋に動く
1. 賃貸の繁忙期はいつ?12月に始まり1月がピーク
「引っ越しシーズン=3〜4月」というイメージは正しいのですが、部屋探しの山はそれより前にやってきます。まずは1年の流れを押さえておきましょう。
賃貸業界では、一般的に1月〜3月を「繁忙期」と呼びます。就職・転勤・進学など、4月から新しい生活を始める人が一斉に部屋を探すためです。LIFULL HOME'Sの解説でも、1月〜3月は新築物件やリノベーション済み物件が多く市場に出回る時期として紹介されています。
ただ、私たちが都内でお部屋探しをお手伝いしている実感では、動き出しは12月からです。年末のボーナスや冬休みのタイミングで「そろそろ春の引っ越しを考えようか」と問い合わせが増えはじめ、年が明けると一気に内見と申し込みが集中します。そしてもっとも契約が増えるのが1月です。
2月に入ると、人気の高い条件の部屋はかなり決まってしまい、3月は「入居日が迫っている人」と「残っている部屋」のマッチングが中心になります。つまり、繁忙期の中にも「前半の選べる時期」と「後半の残り物件の時期」があるのです。
| 時期 | 市場の状態 | 探す人の状況 |
|---|---|---|
| 10〜11月 | 新規の空室が出つつ、探す人はまだ少ない | 比較・内見・交渉にじっくり時間をかけられる |
| 12月 | 問い合わせが増えはじめる(繁忙期の入口) | 年末年始の予定で内見日程が組みにくい |
| 1月 | 申し込み・契約がもっとも集中 | 良い部屋は数日で申し込みが入ることも |
| 2月 | 人気条件の部屋が減っていく | 条件を下げるか、入居時期を調整する人が増える |
| 3月 | 残り物件の取り合い | 入居日優先で妥協して決める人が多い |
※各時期の状態は、ペッターズ不動産の実務上の傾向と各社の解説をもとに整理したものです。
繁忙期と閑散期で変わる「部屋探しの主導権」
部屋探しの主導権がどちらにあるかも、季節によって大きく変わります。探す人が少ない時期は、貸主側が「早く入居者を決めたい」と考えるため、借りる側が条件を比べて選ぶ立場に立てます。反対に繁忙期は、同じ部屋に複数の申し込みが入ることもあり、貸主側が入居者を選ぶ立場になります。
同じ部屋でも、いつ探すかによって「選ぶ側」になるか「選ばれる側」になるかが変わるのです。繁忙期前に探すことは、部屋探しの主導権を自分の側に置いておくことだといえます。
このセクションのまとめ:賃貸の繁忙期は1〜3月ですが、実際の動き出しは12月、契約のピークは1月です。「3月に探せばいい」と考えていると、選べる部屋がすでに少なくなっている可能性があります。
2. データで見る引っ越しの季節性|3月は平均月の約2.5倍
「春は引っ越す人が多い」という感覚は、公的な統計でもはっきり確認できます。
総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告によると、2025年3月の都道府県間の移動者数は51万8,532人で、前年同月より3.8%増えました。同じ月の市区町村間の移動者数は90万5,179人です。
一方、同じ報告の2025年の年間結果では、都道府県間の移動者数は1年間で251万5,731人でした。12か月で単純に割ると1か月あたり約21万人です。つまり3月の移動は平均的な月の約2.5倍、1年間の都道府県をまたぐ引っ越しのおよそ5件に1件(約20.6%)が3月に集中している計算になります。
2025年3月 都道府県間移動
51.9万人
前年同月比+3.8%
年間の月平均(2025年)
約21万人
年間251.6万人÷12
3月は平均月の
約2.5倍
当社による計算
年間に占める3月の割合
約20.6%
都道府県間移動
引っ越しが3月に集中するということは、その前の1〜2月に「部屋を決める人」が集中するということでもあります。入居日の1〜2か月前に部屋を決めるのが一般的なため、3月の引っ越しの山は、1〜2月の契約の山として表れるのです。
また、同じ報告では東京都の転入超過数が6万5,219人で全国最多でした。都内は1年を通して人が入ってくるエリアであり、春にはその流れがさらに強まります。都内でお部屋を探すなら、地方以上に「早めの行動」が重要になります。
ポイント:引っ越しの山と契約の山はズレる
引っ越し(転居)のピーク=3月。でも部屋を決める(契約する)ピークは、その1〜2か月前の1月ごろ。この「ズレ」を知っているかどうかで、選べる部屋の数が変わります。
都道府県をまたがない近距離の引っ越しも同じ傾向です。2025年3月の市区町村間の移動者数90万5,179人は、2025年の年間移動者数519万548人を12か月で割った平均(約43万人)の約2.1倍にあたります。進学や就職だけでなく、「せっかくなら春に合わせて住み替えよう」と考える人が多いことがわかります。
こうした人の流れが、そのまま賃貸市場の需要の波になります。春に向けて需要が一気に高まり、その需要を受け止めるために、空室も1年でもっとも多く出回ります。物件の数は多いのに、それ以上に探す人が多い——これが繁忙期の正体です。
このセクションのまとめ:2025年3月の都道府県間の移動は51万8,532人で、平均的な月の約2.5倍。春の引っ越しの山は、その手前の1月ごろの「契約の山」として表れます。
3. なぜ「契約のピークは1月」なのか|入居日からの逆算
なぜ3月ではなく1月に契約が集中するのでしょうか。理由は、入居日から逆算した部屋探しの段取りにあります。
賃貸のお部屋探しは、一般的に次のような流れで進みます。物件探しと内見、申し込み、入居審査、契約、鍵の引き渡し。この一連の流れには、少なくとも2〜4週間ほどかかります。さらに今住んでいる部屋の解約は「1か月前予告」が多いため、退去日とのタイミングも考えなければなりません。
| ステップ | 目安の期間 | 注意点 |
|---|---|---|
| 物件探し・内見 | 1〜2週間 | 繁忙期は内見の予約が取りにくい |
| 申し込み・入居審査 | 3日〜1週間 | 保証会社の審査が混み合うことも |
| 契約・初期費用の支払い | 数日〜1週間 | 書類の準備が遅れると後ろ倒しに |
| 今の部屋の解約予告 | 退去の1か月前が多い | 契約書で予告期間を必ず確認 |
| 引っ越し業者の手配 | 2〜4週間前 | 3月下旬は予約が取りにくく料金も高め |
※期間は一般的な目安です。物件や管理会社によって異なります。
この段取りを3月末〜4月初めの入居から逆算すると、部屋を決めたいのは1月〜2月上旬になります。会社の異動内示が出る前に動けない人を除けば、多くの人がこの時期に集中して申し込みを入れるのです。
「入居日は先でいい」が通りにくくなる時期
もう一つの理由は、貸主側の事情です。繁忙期は申し込みが多いため、大家さんや管理会社は「すぐ入居できる人」を優先しがちです。1月に「入居は4月からにしたい」と希望しても、同じ部屋に3月入居の申し込みがあれば、そちらが優先されることも少なくありません。家賃が発生しない期間(空室期間)をできるだけ短くしたいと考えるのは、貸主として自然なことです。
つまり繁忙期は、良い部屋を「早い者勝ち」で取り合うだけでなく、入居日の交渉もしにくくなる時期なのです。
1月は「審査待ち」でも時間がかかる
繁忙期は、入居審査を行う保証会社や管理会社にも申し込みが集中します。普段なら2〜3日で終わる審査に1週間近くかかることもあり、その間に引っ越しの日程が組めず、ほかの手続きも後ろ倒しになりがちです。
さらに、審査の結果を待っている間は、ほかの部屋に申し込むかどうか判断しにくいものです。もし審査に通らなかった場合、そこから別の部屋を探し直すと、その頃には候補がさらに減っています。時間に余裕がある時期に動けば、こうした「待ち時間のリスク」も小さくできます。
このセクションのまとめ:入居日から逆算すると、春に引っ越す人の多くは1月〜2月上旬に部屋を決めます。繁忙期は入居日の交渉もしにくいため、条件の良い部屋ほど1月中に決まっていきます。
4. 3月に「残り物件」が中心になる理由
3月になっても部屋自体はたくさん掲載されています。それでも「良い部屋が見つからない」と感じる人が多いのはなぜでしょうか。
理由はシンプルで、条件の良い部屋から順番に決まっていくからです。駅から近い、日当たりが良い、築浅、家賃と広さのバランスが良い——こうした部屋は、掲載されてから数日で申し込みが入ることも珍しくありません。1月の時点で、こうした「誰が見ても良い部屋」はどんどん契約済みになっていきます。
その結果、3月に残りやすいのは次のような部屋です。
- 家賃が相場より高めに設定されている部屋
- 駅から遠い、坂が多いなど立地に弱点がある部屋
- 日当たり・眺望・間取りにクセがある部屋
- 設備が古い、室内の状態が気になる部屋
- 入居条件(ペットの種類・頭数、楽器など)が厳しい部屋
もちろん、3月にも新しく空く部屋はありますし、残っている部屋の中に掘り出し物がまったくないわけではありません。ただ、引っ越しの期限が迫った状態で探すと、「本当は納得していないけれど、もう時間がないから決める」という判断になりがちです。
期限に追われると起こりやすい3つの後悔
| よくある後悔 | 原因 |
|---|---|
| 入居後に騒音や日当たりが気になった | 内見が1回だけで、時間帯を変えて確認できなかった |
| 初期費用が想定より高かった | 比較する余裕がなく、交渉もしなかった |
| ペットとの暮らしに合わなかった | 床材・防音・周辺環境を確認しきれなかった |
もう一つ注意したいのは、3月は内見せずに申し込む人が増えることです。遠方からの転勤や進学で、写真と間取り図だけを見て申し込むケースが増えるため、都内に住んでいて内見できる人でも、迷っている間に先を越されてしまうことがあります。
「3月はまだ物件がたくさん掲載されているから大丈夫」と思っていても、掲載されている部屋の多くは、すでに申し込みが入っている部屋や、条件に弱点がある部屋かもしれません。掲載数の多さと、選べる部屋の多さは別物だと考えておきましょう。
このセクションのまとめ:3月に残りやすいのは、家賃・立地・間取りなどに何かしら弱点がある部屋です。期限に追われて決めると、入居後の後悔につながりやすくなります。
5. 10〜11月が「選べる時期」である5つの理由
では、いつ探すのが良いのでしょうか。私たちがおすすめしているのは、繁忙期の手前にあたる10〜11月です。
理由1|ライバルが少なく、内見をじっくりできる
繁忙期前は部屋を探している人がまだ少ないため、内見の予約が取りやすく、気になる部屋を何件も比較できます。昼と夜で2回見に行く、周辺を歩いて確かめるといった「確認のための時間」を取りやすいのが最大のメリットです。
理由2|秋の転勤・異動で出る空室を狙える
10月は企業の下期の異動時期にあたるため、秋にも一定の住み替えが発生します。LIFULL HOME'Sの解説でも、9〜10月は賃貸市場が活発になる時期として紹介されています。この時期に退去が出た部屋は、春の繁忙期より前に募集されるため、ライバルが少ない状態で検討できます。
理由3|条件交渉に応じてもらいやすい
LIFULL HOME'Sの解説によると、11〜12月は市場が落ち着いている時期で、空室を埋めたい大家さんや管理会社が交渉に応じやすく、家賃が1,000〜3,000円程度下がったり、フリーレントが付いたりする可能性があるとされています。繁忙期は「交渉するなら他の人に貸します」と言われやすいのとは対照的です。
理由4|入居日を相談しやすい
「今の部屋の更新月に合わせたい」「年末年始を避けて引っ越したい」といった入居日の相談も、繁忙期前なら受け入れてもらいやすい傾向があります。貸主にとっても、繁忙期前に入居者が決まる安心感は大きいからです。
理由5|引っ越し費用を抑えやすい
SUUMO引越しの調査でも、引っ越し料金は2〜4月が高い時期とされています。繁忙期を避けて秋〜初冬に引っ越せば、引っ越し業者の予約も取りやすく、料金面でも有利になりやすいでしょう。
内見の取りやすさ
◎
比較の時間が取れる
条件交渉
○
空室を埋めたい時期
家賃交渉の目安
1,000〜3,000円
LIFULL HOME'Sの解説
引っ越し料金
安め
2〜4月は高い時期
「早すぎて入居日が合わない」が心配な方へ
「10月に探しても、入居は春の予定だから早すぎるのでは」と心配される方もいます。たしかに、空室の部屋は「なるべく早く入居してほしい」と考える貸主が多く、数か月先の入居を待ってもらえないこともあります。
ただ、今の部屋の更新時期や家賃の二重払いの期間などを整理すると、「春まで待つより、年内に引っ越したほうがトータルで得になる」ケースも少なくありません。家賃の二重払いが1か月程度で済み、繁忙期の高い引っ越し料金を避けられるなら、早めの住み替えは十分に検討する価値があります。入居時期の考え方は人それぞれなので、まずは相談しながら最適なタイミングを一緒に考えましょう。
このセクションのまとめ:10〜11月は、ライバルが少なく、秋の空室を狙え、交渉や入居日の相談もしやすい時期です。春の繁忙期に「選ぶ側」から「急かされる側」になる前に動くのが得策です。
6. 2026年の都内家賃は過去最高水準|早めの比較が効く
2026年は、都内の家賃が過去にない水準まで上がっています。家賃が高いときほど、比較に時間をかけられるかどうかが大切になります。
LIFULL HOME'Sのマーケットレポート(2026年8月)によると、東京23区のファミリー向け物件の掲載賃料は26万3,148円で過去最高値を更新し、前年同月比は110.9%でした。シングル向けは13万5,764円で、前月比は99.8%とわずかに下がったものの、前年同月比では115.0%と大きく上昇しています。
東京23区 ファミリー向け
26.3万円
前年同月比 110.9%
東京23区 シングル向け
13.6万円
前年同月比 115.0%
ファミリー向け
過去最高
LIFULL HOME'S 2026年8月
カップル向け(アットホーム)
15か月連続
最高値を更新
また、アットホームが2026年9月28日に発表した募集家賃の動向では、東京23区のシングル向きマンションが2015年1月以降の最高値を更新し、カップル向きは15か月連続で最高値を更新しました。NHKや日本経済新聞も、8月の東京23区の単身向けマンションの家賃が過去最高になったと報じています。
家賃が高い時期ほど「比較の時間」が価値を持つ
家賃が上がっている局面では、同じ予算で選べる部屋の条件が下がりやすくなります。だからこそ、複数の部屋を比べて「この家賃なら、この広さ・この駅距離・この設備」と納得して選ぶことが大切です。繁忙期に入ってから慌てて探すと、比較の時間が取れず、割高な部屋に決めてしまうリスクが高まります。
反対に、繁忙期前なら、同じエリアの似た条件の部屋を見比べたうえで、家賃や初期費用の交渉を試みる余地もあります。家賃が月5,000円違えば、2年間で12万円の差になります。早めに動くことは、それだけで大きな節約につながる可能性があるのです。
家賃の上昇が続くなかでは、「繁忙期が過ぎれば安くなるだろう」と待つ戦略も通用しにくくなっています。LIFULL HOME'Sのデータでは、23区のシングル向けの掲載賃料は前月比で小幅に下がる月もある一方、前年と比べると大きく上がっています。季節による小さな上下はあっても、年単位では上昇が続いているというのが2026年の都内の実情です。
つまり、待てば待つほど条件が良くなるとは限りません。相場が上がる局面では、「納得できる部屋に出会えたときに決められる準備」をしておくことが、もっとも確実な対策になります。
初期費用もまとめて比べておく
家賃が上がると、敷金・礼金・仲介手数料など、家賃を基準に計算される初期費用も連動して高くなります。家賃20万円の部屋で敷金1か月・礼金1か月なら、それだけで40万円です。ペット可物件では、敷金が1か月分上乗せされることもあります。
繁忙期前なら、礼金の減額やフリーレントの相談など、初期費用を抑える交渉もしやすくなります。毎月の家賃だけでなく、「入居時にいくらかかるか」まで含めて比較することで、本当にお得な部屋を選びやすくなります。
このセクションのまとめ:2026年8月、東京23区のファミリー向け掲載賃料は26万3,148円で過去最高を更新しました。家賃が高い時期ほど、比較と交渉の時間を取れる繁忙期前の部屋探しが有利です。
7. 時期別比較表|10〜11月・12〜1月・2〜3月
ここまでの内容を、時期ごとに一覧で比べてみましょう。
| 比較項目 | 10〜11月(今) | 12〜1月(繁忙期前半) | 2〜3月(繁忙期後半) |
|---|---|---|---|
| 物件の選択肢 | 秋の空室+新規募集 | 新規募集が増える | 良い部屋は減っている |
| 探す人の数 | 少なめ | 急増 | 多いが残り物件中心 |
| 内見のしやすさ | 予約しやすい | 取りにくい日も | 入居日優先で即決が多い |
| 家賃・条件交渉 | 相談しやすい | 通りにくい | 部屋による |
| 入居日の相談 | しやすい | しにくい | 期限が迫り選択肢が少ない |
| 引っ越し料金 | 安め | やや上がる | もっとも高い時期 |
※ペッターズ不動産の実務上の傾向と、LIFULL HOME'S・SUUMO引越しの解説をもとに整理したものです。
表を見ると、「選べる」「比べられる」「相談できる」がそろっているのは10〜11月であることがわかります。12〜1月は物件が増える一方で探す人も急増し、2〜3月は時間との勝負になります。
このセクションのまとめ:選択肢・比較の時間・交渉のしやすさのバランスがもっとも良いのは10〜11月です。春の引っ越しを考えているなら、今が動き出すタイミングです。
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お問い合わせはこちら LINEで気軽に相談8. ペット可賃貸こそ「繁忙期前」が重要な理由
ペットと一緒に暮らせる部屋を探している方にとって、繁忙期前の部屋探しはさらに大きな意味を持ちます。
ペット可の賃貸は、そもそも募集されている数が一般の賃貸より限られます。さらに「小型犬1頭まで」「猫は不可」など、物件ごとに条件が細かく分かれているため、ご自身のペットの種類・大きさ・頭数に合う部屋は、探してみると想像以上に少ないのが実情です。
繁忙期になると、その限られた部屋を、ペットと暮らしたい人どうしで取り合うことになります。「この部屋、良いな」と思って一晩考えている間に、別の人が申し込みを入れてしまう——ペット可賃貸の繁忙期では珍しくないことです。
ペット可賃貸で時間をかけて確認したいポイント
| 確認ポイント | 繁忙期前なら |
|---|---|
| 飼育条件(種類・頭数・大きさ) | 管理会社に細かく確認し、交渉もしやすい |
| 床材・壁・防音性能 | 時間帯を変えて内見し、音の響き方を確かめられる |
| 周辺環境(散歩コース・動物病院) | 実際に歩いて確認できる |
| 敷金・退去時の原状回復の条件 | 契約前に落ち着いて説明を受けられる |
| ペットの入居審査(写真・ワクチン証明など) | 書類をそろえる時間に余裕がある |
特に多頭飼いや中型犬以上の場合は、「相談可」の部屋で大家さんと条件をすり合わせる必要があることも多く、そのやりとりには時間がかかります。申し込みが殺到する繁忙期には、こうした相談そのものを受け付けてもらえないこともあるため、余裕のある時期に動くことが何より大切です。
ペットのための「引っ越しの負担」も考えて
ペットにとって、引っ越しは大きなストレスになります。環境の変化に敏感な猫や、高齢の犬と暮らしている場合は、寒さの厳しい時期や、周囲が慌ただしい繁忙期の引っ越しを避けたいという方も多いでしょう。
繁忙期前に部屋を決めておけば、引っ越しの日程も余裕をもって選べます。新しい部屋の下見にペットの様子を思い浮かべながら何度か足を運んだり、近くの動物病院や散歩コースを事前に確認したりと、ペットが新しい環境に慣れるための準備に時間をかけられるのも、早めに動く大きなメリットです。
このセクションのまとめ:ペット可賃貸は数が限られ、条件も細かく分かれています。飼育条件の交渉や防音の確認など、時間のかかる確認を落ち着いてできるのは繁忙期前です。
9. 入居希望日から逆算する都内のお部屋探しスケジュール
「いつから探せばいいの?」という疑問には、入居したい時期から逆算して答えるのが一番確実です。
| 入居したい時期 | 探しはじめの目安 | 申し込みの目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 12月中 | 10月中 | 11月上旬 | 年末の引っ越しは業者の予約を早めに |
| 1月中 | 11月中 | 12月上旬 | 年末年始の休業期間を考慮する |
| 2月中 | 11月下旬〜12月 | 12月中旬〜1月上旬 | 繁忙期前半。決断はスピード重視 |
| 3月中 | 12月〜1月 | 1月中 | 契約のピークと重なる。候補は複数用意 |
| 4月初め | 1月まで | 2月上旬まで | 転勤・進学組と競合。早めが鉄則 |
※申し込みから入居までは、一般的に2〜4週間程度が目安です。
今の部屋の契約更新が近い方は、更新日と解約予告期間も確認しておきましょう。多くの賃貸契約では退去の1か月前までに解約を伝える必要があり、更新日をまたぐと更新料がかかる場合もあります。新しい部屋の入居日と今の部屋の退去日をうまく重ねることで、家賃の二重払い期間を短くできます。
「春に引っ越したい」なら、今が下見の時期
3〜4月に引っ越したい方でも、今の時期に一度、希望エリアの相場や物件の雰囲気を見ておくことをおすすめします。「このエリアなら、この家賃でこのくらいの部屋」という感覚を持っておけば、繁忙期に良い部屋が出たときに迷わず申し込めます。下見をしておくことは、繁忙期に勝つための準備でもあるのです。
ワンポイント:年末年始の休業期間に注意
12月下旬〜1月上旬は、管理会社や保証会社、引っ越し業者が休業する期間があります。この時期をまたぐと、審査や契約の手続きが止まり、想定より入居が遅れることがあります。年明けすぐの入居を考えている方は、12月中旬までに申し込みを済ませておくと安心です。
このセクションのまとめ:入居希望日の1.5〜2か月前に探しはじめ、1か月前までに申し込むのが目安です。春に引っ越す予定でも、今のうちに相場観をつかんでおくと繁忙期に慌てずに済みます。
10. 今の時期に動く人のための準備チェックリスト
繁忙期前に動くと決めたら、次の準備をしておくとスムーズです。
希望条件に優先順位をつける
エリア・家賃上限・広さ・駅距離・設備のうち、譲れないものと妥協できるものを決めておきます。
予算の上限と初期費用を把握する
家賃の目安に加えて、敷金・礼金・仲介手数料・保証料・火災保険など、初期費用の総額を見積もっておきます。
入居審査の書類を準備する
本人確認書類、収入を証明する書類、勤務先の情報など。ペット可物件ではペットの写真やワクチン接種証明を求められることもあります。
今の部屋の契約内容を確認する
解約予告期間、更新日、退去時の原状回復の条件を確認します。
内見の日程に余裕を持たせる
昼と夜、平日と休日など、時間帯を変えて確認できるよう日程を確保しておきます。
この5つが整っていれば、良い部屋に出会ったその日のうちに申し込みができます。繁忙期の部屋探しは「見つける力」より「決める準備」で差がつきます。
もし繁忙期に探すことになった場合も、あきらめる必要はありません。準備を整えたうえで、「新着物件が出たらすぐに連絡をもらう」「内見当日に申し込むかどうかを決めておく」といった工夫をすれば、繁忙期でも良い部屋に出会える可能性は十分にあります。大切なのは、時期に合わせた戦い方を知っておくことです。
このセクションのまとめ:条件の優先順位、予算と初期費用、審査書類、今の部屋の契約内容、内見日程。この5つを準備しておけば、良い部屋をすぐに押さえられます。
11. よくある質問(Q&A)
12. 繁忙期に探すことになったら|1〜3月の部屋探しで失敗しないコツ
仕事の都合などで、どうしても繁忙期に探すことになる方もいるでしょう。その場合に押さえておきたいコツを整理します。
コツ1|条件を「絶対」と「できれば」に分けておく
繁忙期は、すべての希望を満たす部屋が見つかるとは限りません。「駅徒歩10分以内は絶対」「2階以上はできれば」のように、条件を2段階に分けておくと、良い部屋が出たときに迷わず判断できます。ペットと暮らす方なら、飼育条件は「絶対」、設備は「できれば」に入れておくのがおすすめです。
コツ2|新着情報を最短で受け取れるようにしておく
繁忙期の良い部屋は、掲載から数日、早ければ当日中に申し込みが入ることもあります。不動産会社に希望条件を伝えて新着物件をすぐに連絡してもらう、ポータルサイトの新着通知を設定するなど、情報をいち早く受け取れる仕組みを作っておきましょう。HPに掲載される前の未公開物件を紹介してもらえるかどうかも、繁忙期には大きな差になります。
コツ3|内見の日に決められる状態にしておく
審査書類や初期費用の準備ができていれば、内見したその日に申し込みができます。「一度持ち帰って考えます」と言っている間に、他の人に決まってしまうのが繁忙期です。事前に予算と条件を固めておけば、即断即決にも後悔が残りにくくなります。
| 時期 | おすすめの動き方 |
|---|---|
| 10〜11月(今) | じっくり比較し、交渉や入居日の相談もしながら決める |
| 12月 | 候補を絞り込み、年末年始の休業前に申し込みを済ませる |
| 1月 | 新着情報を最優先でチェックし、内見当日に判断する |
| 2〜3月 | 条件の優先順位を見直し、入居日を軸に決める |
このセクションのまとめ:繁忙期に探す場合は、条件の優先順位づけ・新着情報の素早いキャッチ・即日申し込みの準備が鍵になります。時期に合わせた動き方を知っておけば、繁忙期でも良い部屋を押さえられます。
13. まとめ|「春に引っ越す人」ほど秋に動く
賃貸のお部屋探しには、はっきりとした季節の波があります。総務省の統計では3月の引っ越しが平均的な月の約2.5倍に集中しており、その手前の12月から動きが始まり、1月に契約のピークを迎えます。3月になると、条件の良い部屋はすでに決まり、残り物件の中から選ぶことになりがちです。
この記事のポイント
- 賃貸の繁忙期は12月に動き出し、契約のピークは1月
- 2025年3月の都道府県間の移動は51万8,532人で、平均的な月の約2.5倍(総務省)
- 3月は条件の良い部屋が減り、残り物件が中心になりやすい
- 10〜11月はライバルが少なく、比較・交渉・入居日の相談がしやすい
- 2026年8月、東京23区のファミリー向け掲載賃料は過去最高の26万3,148円(LIFULL HOME'S)
- 数が限られるペット可賃貸こそ、繁忙期前の準備が結果を分ける
「春に引っ越す人ほど、秋に動く」——これが、良い部屋に出会うためのいちばんの近道です。ペッターズ不動産では、都内を中心にペットと暮らせる賃貸を専門にご紹介しています。繁忙期前の今なら、ご希望に合う部屋を落ち着いて一緒に探せます。入居はまだ先という方も、相場の確認や下見からお気軽にご相談ください。
出典・参考資料
- 総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告 2025年(令和7年)3月結果」
- 総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告 2025年結果 結果の概要」(2026年2月)
- LIFULL HOME'S「マーケットレポート 2026年8月」(東京23区の掲載賃料)
- アットホーム・アットホームラボ「全国主要都市の賃貸マンション・アパート募集家賃動向(2026年8月)」(2026年9月28日発表、R.E.port掲載)
- 日本経済新聞「東京23区の単身向けマンション家賃、最高値を更新 8月0.2%高」(2026年9月)
- NHK「8月家賃 東京23区の単身向け過去最高を更新」(2026年9月28日)
- LIFULL HOME'S「一人暮らしの狙い目の時期は? 家賃の値下げ交渉がしやすい時期も紹介」
- SUUMO引越し「引越し費用が安い時期はいつ?2月~4月の高い時期も含めて徹底調査」(2026年7月最新版)
※本記事の数値は2026年10月5日時点で公表されている情報をもとにしています。時期ごとの市場の傾向は、ペッターズ不動産の実務上の実感を含みます。物件や地域によって状況は異なります。
