
「万が一の時、このコの世話は?」シニア世代がペット可賃貸を借りるときに立ちはだかる壁
「歳を重ねても、この子と一緒に暮らしたい」——多くの高齢の飼い主が抱く、ごく自然な願いです。しかし実際には、高齢者の賃貸物件探しはそれだけで一定のハードルがあり、そこにペットが加わることで、貸主側が抱く不安はさらに複雑になります。この記事では、シニア世代がペット可賃貸を借りる際に直面しやすい壁と、その不安を和らげるために今からできる備えを解説します。
この記事でわかること
高齢者の賃貸探しが、そもそも簡単ではない理由
アドバンスネットの解説によると、高齢者向けの住宅は年々増えてきているものの、ペット可としている物件はまだまだ少ないのが現状とされています。この背景には、高齢の入居者に対して貸主側が抱く、孤独死や家賃滞納、緊急時の対応といった懸念があります。
つまり、高齢であるというだけで、賃貸物件探しには一定のハードルが存在するのが実情です。ペットとの暮らしを希望する場合、このハードルにもう一つの要素が加わることになります。
ペットが加わると、何が変わるのか
アドバンスネットの解説によると、高齢者にとってのペットは、家族やパートナー、日々の生きがいとなっている一方で、「ペットと暮らしたいけれど、最後までお世話ができるか心配」「万が一の時、残されたペットはどうしよう」という理由から、飼うこと自体をあきらめている方も少なくないとされています。
これは、飼い主自身が抱える不安であると同時に、貸主側が高齢の入居希望者からのペット可物件への申し込みを受けた際に感じる懸念そのものでもあります。「もし飼い主に何かあったら、このペットは誰が世話をするのか」という問いは、双方にとって切実なテーマなのです。
貸主が心配していること
高齢の入居希望者からペット可物件への申し込みがあった場合、貸主・管理会社が懸念する主なポイントは次の通りです。
- 飼い主に万が一のことがあった場合、ペットの引き取り手が決まっているか
- 飼い主が入院・介護施設への入居となった場合の対応
- 高齢の飼い主自身が、日々の散歩や世話を継続できる体力があるか
- 緊急時に連絡・対応できる家族や知人がいるか
これらの懸念は、決して高齢者やペットを拒絶するためのものではなく、「もしもの時」に誰も困らないようにするための、貸主側の当然の確認事項とも言えます。逆に言えば、こうした懸念にあらかじめ答えを用意しておくことで、審査の通りやすさは大きく変わってきます。
ご自身やご家族のシニア世代のお部屋探し、お気軽にご相談ください。
「終生飼育」への不安に、今からできる備え
「もしもの時」に備えるための方法は、いくつか存在します。あらかじめ準備しておくことで、審査の際に安心材料として伝えることができ、いざという時にペット自身が困らずに済みます。
- 万が一の際にペットを引き取ってくれる家族・知人を、あらかじめ決めておく
- ペットの引き取り先や世話の方法を明記した「ペット信託」やエンディングノートを準備する
- 緊急連絡先を複数用意し、管理会社にも共有しておく
- 近隣の動物病院やペットシッターなど、頼れるサービスを事前に把握しておく
こうした備えを具体的に説明できることは、貸主側の不安を和らげる大きな材料になります。「何も考えていない」状態と「万が一の対応まで決めてある」状態とでは、審査における印象は大きく変わってきます。
シニア向けペット可物件、探し方のポイント
アドバンスネットの解説によると、高齢者向けの住宅ならではのサービスとペット共生型賃貸を組み合わせた住宅であれば、一般的な賃貸住宅に比べて飼育しやすい環境になっているとされています。物件を探す際は、次のポイントに注目するとよいでしょう。
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など、見守りサービス付きでペット可の物件
- 段差が少ない、エレベーターがあるなど、シニアとペット双方の負担が少ない構造
- 動物病院やペット関連施設への距離・アクセス
- 緊急時対応や入居中のペット相談サービスがある物件
ポータルサイトの検索条件だけでは見つけにくい物件も多いため、高齢者のペット可物件に理解のある不動産会社へ直接相談することが、結果的に近道になります。
これから迎えるなら「成犬・成猫」という選択肢も
環境省の資料によると、シルバー世代には子犬・子猫よりも、大きさや性格がある程度分かっている成犬・成猫からの方が飼いやすいとされています。保護施設からの譲渡には年齢制限などの条件がある場合もありますが、トライアル期間(試しに飼ってみる期間)を設けている施設もあり、自分に合うペットを見極めながら迎えられるという利点もあります。
子犬・子猫を一から育てる体力的な負担を考えると、これから新たにペットを迎えることを検討している高齢の方にとって、成犬・成猫という選択肢は現実的な一つの答えになり得ます。
離れて暮らす家族としてできること
高齢のご家族がペットと暮らしている、あるいはこれから暮らしたいと考えている場合、離れて暮らす子世代ができることもあります。緊急連絡先として自分の名前を伝えておく、万が一の際に引き取る意思があるなら早めに話し合っておく、といったことです。
「もしもの時」の話は、なかなか自分から切り出しにくいテーマかもしれません。しかし、あらかじめ家族で共有しておくことが、結果として親御さんの安心にも、ペットの将来にもつながります。
ペッターズ不動産にご相談ください
ペッターズ不動産は、ペット可物件専門の賃貸仲介として、高齢のお客様やそのご家族からのご相談にも対応しています。「終生飼育への備えをどう審査時に伝えればよいか」といったご相談から、実際に対応可能な物件のご紹介まで、丁寧にサポートいたします。
全物件数は約4,000件、未公開物件も約3,000件保有しており、ポータルサイトだけでは出会えない選択肢の中から、ご希望に近い住まいをご提案します。
まとめ——「備え」があれば、あきらめなくていい
高齢の飼い主とペットの暮らしには、「万が一の時」という共通の不安が常につきまといます。しかし、引き取り先の確保やペット信託の活用、緊急連絡先の共有など、今からできる備えは確実に存在します。こうした備えを具体的に示すことができれば、貸主側の不安も和らぎ、審査の通りやすさも変わってきます。年齢やペットの有無を理由に、住まい探しを最初からあきらめてしまう必要はありません。
- アドバンスネット「【シニア+ペット】大好きなペットと快適に暮らせる高齢者向け住宅」
- 環境省「高齢ペットとシルバー世代」(人と動物の共生する社会推進協議会 資料)
- 有料老人ホーム検索さがしっくす「全国のペットと暮らせる施設特集」
- 高級高齢者マンション サンシティ「ペットと暮らせる老人ホーム・シニアマンションはある?高齢者がペットと暮らすポイント」
