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【完全版】その「ペット可」、罠かもしれません。入居後に後悔した7つのリアルな声と、二度と失敗しないためのチェックリスト

ペットと暮らす賃貸

 柴崎 孝行

筆者 柴崎 孝行

不動産キャリア22年

代表の柴崎です、ご覧いただきありがとうございます。

中古不動産のリノベーション会社、売買仲介会社、リフォーム会社、賃貸仲介等様々な不動産関係のお仕事に携わって参りました。

その経験の中で、賃貸不動産のペットの扱いがひどいと感じてペッターズ不動産を運営しております。

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【完全版】その「ペット可」、罠かもしれません。入居後に後悔した7つのリアルな声と、二度と失敗しないためのチェックリスト|ペッターズ不動産
実例・トラブル解説 完全版

その「ペット可」、罠かもしれません。
入居後に後悔した7つのリアルな声と、二度と失敗しないためのチェックリスト 賃貸契約の約7割が「後悔した経験がある」と回答——ペット可物件で起きやすい落とし穴を徹底解説

2026年8月27日 ペッターズ不動産 読了目安 約14分

「ペット可って書いてあったのに、まさかこんなことになるとは」——当社に寄せられる相談の中でも、特に多いのがこの「入居後の後悔」です。株式会社AlbaLinkの調査では、賃貸契約経験者のうち約7割が何らかの後悔をした経験があると回答しています。「ペット可」という2文字だけを見て安心してしまうと、思わぬ落とし穴にはまることになりかねません。今日は、実際に起きたトラブルのリアルな声と、その対策を、法律・データの両面から徹底的に解説します。

約7割
賃貸契約で後悔した経験がある人
約3分の1
ペット可賃貸で何らかのトラブルを経験
1位
鳴き声・足音による近隣クレーム
100万円超
退去時の高額請求事例も

① データで見る「賃貸の後悔」の実態

株式会社AlbaLinkが賃貸契約経験のある全国の男女500人を対象に行った調査では、「賃貸契約で後悔したことがある」と回答した人が349人、全体の69.8%にのぼりました。後悔した理由(複数回答)の第1位は「騒音トラブルがあった」(152人)で、以下「設備がイマイチだった」(112人)、「住民や大家の質が悪かった」(100人)、「日当たりが悪かった」(95人)、「水回りに問題があった」(62人)と続いています(出典:株式会社AlbaLink「賃貸物件を借りて後悔する瞬間についての意識調査」)。

賃貸契約で後悔した理由ランキング(複数回答、349人中)
1位:騒音トラブル152人
152人
2位:設備がイマイチ112人
112人
3位:住民・大家の質100人
100人
4位:日当たりが悪い95人
95人

不動産会社への調査でも、ペット可賃貸のおよそ3分の1が何らかのトラブルを経験しているという結果が出ています(出典:オーナーズ・スタイル・ネット「ペット可賃貸のニーズ拡大中。賃貸オーナーが知るべき市場動向」)。「ペット可=トラブルフリー」では決してないということが、複数の調査から裏付けられています。

② ペット可物件でよく起きる7大トラブル

当社に寄せられる相談・業界内のデータをもとに、発生頻度の高いトラブルをランキング形式で整理しました。

順位トラブルの種類発生タイミング深刻度
1位鳴き声・足音による近隣クレーム入居後すぐ〜数ヶ月
2位退去時の高額原状回復請求退去時
3位管理規約改定によるペット禁止入居後1〜数年
4位契約書と口頭説明の相違入居直後中〜高
5位隣人のペットアレルギー問題入居後数ヶ月
6位ペット月額費用の想定外の値上げ更新時
7位無断での頭数・種別の変更発覚いつでも

専門家のコメント:「トラブルの多くは入居前の確認不足が原因です。『ペット可』という表記だけを見て安心してしまい、契約書の細部を読まずに署名するケースが非常に多い」(ペッターズ不動産 代表・柴崎孝行)

③ リアルな声①:近隣からの騒音クレーム

最も相談件数が多いのが、犬の鳴き声・猫の走り回る音による近隣からのクレームです。「ペット可」だからといって、どんな音でも許容されるわけではありません。

実例01

「留守番中の鳴き声で、隣人から毎日のように苦情が入るように」

柴犬を1頭飼っていますが、日中の留守番中に鳴き続けているようで、隣の部屋の方から管理会社にたびたび苦情が入るようになりました。「ペット可なのになぜ」と思いましたが、管理会社からは「近隣に迷惑をかける鳴き声は別問題」と説明され、最終的に自費で防音対策を行うことになりました。

30代・女性・東京都北区(柴犬1頭)

原因:「ペット可」はあくまで飼育の許可であり、近隣への迷惑行為は別問題として扱われます。特に木造・軽量鉄骨の物件は防音性が低く、犬の鳴き声が響きやすい構造です。
対策:入居前に建物構造(RC造以上を推奨)と床スラブ厚を確認する。留守番トレーニングや防音カーテン・吸音パネルなどの対策を入居前から準備しておく。
実例02

「上階のペットの足音が夜中まで続き、眠れない日々が続いた」

自分はペットを飼っていませんが、上の階の猫が夜間に走り回る音がひどく、管理会社に相談しても「ペット可物件なので」という対応で解決しませんでした。結局、引っ越しを検討することになりました。

40代・男性・埼玉県川口市(ペットなし)

原因:ペット可物件でも、床の衝撃音(L値)対策が不十分な物件では、足音が下階に響きやすくなります。
対策:内見時に「二重床工法か直床か」「スラブ厚は何mmか」を確認する。猫を飼う場合は防音マットをフロア全面に敷く。

防音性の高いペット可物件、非公開物件を含めてご紹介します

④ リアルな声②:退去時の高額請求

実例03

「3年暮らして退去したら、100万円超の請求書が届いた」

猫2匹と3年間暮らした1LDKを退去したところ、壁紙全面張り替え・フローリング全面張り替え・消臭クリーニングで合計110万円を請求されました。敷金は30万円しかなく、残りの80万円を追加で請求され、途方に暮れています。

20代・女性・東京都墨田区(猫2匹)

原因:退去時費用の上限や算定基準が契約書に明記されておらず、貸主側の言い値になってしまったケースです。
対策:入居前に「退去時クリーニング費用の上限・算定基準」を書面で確認する。国土交通省のガイドラインでは、通常の生活による経年劣化は貸主負担が原則とされています。
費用項目適正相場要注意ライン
ペット対応クリーニング(1LDK)3〜6万円10万円超は要交渉
消臭・脱臭処理2〜4万円8万円超は根拠確認を
フローリング傷補修(部分)1〜3万円全面交換は過剰な場合も
壁紙張り替え(1部屋)2〜4万円全室一括は交渉余地あり
知っておくべき法的根拠

国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、ペットによる損傷であっても「通常の使用を超える損耗・毀損」でなければ借主負担にならないとされています。過剰請求と感じた場合は、このガイドラインを根拠に交渉することができます。

出典:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」

⑤ リアルな声③:入居後にペット禁止になった

実例04

「2年住んでいたら、管理組合がペット禁止を決議した」

分譲マンションの賃貸住戸に入居しました。入居時はペット可でしたが、2年後に管理組合の総会でペット飼育禁止が決議され、「猫を手放すか退去するか」という通知が届きました。賃貸借契約は貸主と結んでいたのに、管理組合の決定が優先されるとは思っていませんでした。

30代・男性・東京都足立区(猫1匹)

原因:分譲マンションでは、管理規約が賃貸借契約より優先される場合があります。貸主個人がペット可にしていても、管理組合が禁止を決議すれば従わなければならないケースがあります。以前の記事でもお伝えしたとおり、管理組合の47.4%がペット飼育を全面禁止しているというデータもあります(出典:国土交通省「平成25年度マンション総合調査」を基にした解説記事)。
対策:分譲マンションの賃貸住戸に入居する場合は、管理規約を必ず確認する。管理組合がペット禁止に転換する可能性がないか、貸主や管理会社に確認しておく。

契約条件の確認・オーナー交渉もお任せください

⑥ リアルな声④:契約条件と実態のギャップ

実例05

「小型犬OKと聞いていたのに、体重超過で契約違反扱いに」

仲介会社から「小型犬1頭OKです」と口頭で聞いて入居しました。ところが1年後、「契約書には体重5kg以下と記載があるのに、お宅の犬は7kgある」と管理会社から連絡がありました。口頭では何も言われておらず、契約書の細部までは読んでいませんでした。

40代・夫婦・埼玉県越谷市(ミニチュアダックスフンド)

原因:口頭説明と契約書の内容が一致していないケース。法的には契約書の内容が優先されます。
対策:「ペット可」の詳細条件(種類・頭数・体重・去勢有無など)を必ず契約書で確認する。口頭説明と異なる場合は書面での確認を求める。
実例06

「共用廊下でリードを外したら、厳重注意の文書が届いた」

ペット可のマンションに住んでいますが、エレベーターや廊下でリードを外して歩かせていたところ、管理会社から厳しい注意文書が届きました。共用部でのルールは掲示板に貼ってあったようですが、入居時に説明はありませんでした。

20代・女性・埼玉県さいたま市(トイプードル)

原因:共用部でのペット同伴ルール(抱っこ必須・リード着用必須等)が、入居時に十分説明されていなかったケースです。
対策:入居時に「共用部でのペット同伴ルール」を書面で確認する。内見時に共用廊下・エレベーターの広さと動線も確認しておくと安心です。

⑦ リアルな声⑤:隣人のペットアレルギー問題

実例07

「隣人が猫アレルギーで、引っ越しを求められた」

入居して半年後、隣の住人から「猫アレルギーが悪化した。こちらが先に住んでいるので出て行ってほしい」と直接言われました。管理会社に相談しましたが、「どちらかが我慢するしかない」という回答で、解決策が見つかりませんでした。

30代・女性・東京都板橋区(猫2匹)

原因:ペット可物件でも、すべての住民がペットを飼っているわけではありません。特に古い建物や換気システムが不十分な物件では、毛やフケが共用部に漏れやすくなります。
対策:入居前に、周辺住民の状況を管理会社に確認する(教えてもらえる場合もあります)。可能であればペット専用棟・ペット共生型マンションを選ぶことで、同様の事情を持つ住民同士で暮らせる環境が整います。

⑧ 後悔しないための入居前チェックリスト

これまでのトラブル事例を踏まえ、入居前に必ず確認すべき項目をまとめました。

契約書で確認すべき項目

☐ 飼育できるペットの種類・頭数・体重制限が明記されているか

☐ 退去時のペット対応クリーニング費用の上限・算定基準が記載されているか

☐ ペット月額使用料の有無と金額・更新時の変更可否

☐ 近隣へ迷惑をかけた場合の対応・退去条件

☐ 共用部でのペット同伴ルール(抱っこ必須・リード着用など)

物件・建物で確認すべき項目

☐ 建物構造(RC造以上を推奨。木造・軽量鉄骨は防音対策が必須)

☐ 床スラブ厚(200mm以上が理想。直床か二重床か)

☐ 分譲マンションの場合、管理規約でペット禁止になるリスクはないか

☐ ペット専用設備(足洗い場・ドッグラン等)の有無

周辺環境で確認すべき項目

☐ 近隣に動物病院があるか(緊急時の対応を含む)

☐ 散歩できる公園・歩道の環境

☐ 管理会社・オーナーのペットへの理解度

⑨ 知っておきたい用語集

用語集

原状回復:借主の故意・過失等によって生じた損耗を復旧すること。入居前の状態に完全に戻すことではない。
通常損耗:日常生活の中で自然に発生する傷や汚れ、経年変化。原則として貸主負担。
管理規約:分譲マンションで定められる基本ルール。賃貸借契約より優先される場合がある。
L値:床の衝撃音遮断性能を示す指標。数値が小さいほど性能が高い。

⑩ よくある質問

Q. ペット可物件で一番多いトラブルは何ですか?

A. 最も多いのは鳴き声・足音による近隣からのクレームです。次いで退去時の高額原状回復請求が多く、いずれも入居前の物件確認と契約書の精査で防げるケースがほとんどです。

Q. 退去時に高額請求された場合、拒否できますか?

A. 国土交通省のガイドラインに基づき、通常の使用による経年劣化は貸主負担が原則です。過剰請求と思われる場合は、ガイドラインを根拠に交渉・減額を求めることができます。

Q. 入居後にペット禁止になった場合、すぐに退去しなければなりませんか?

A. 入居時にペット可だった場合、後から禁止になっても即時退去義務は発生しないケースが多いとされています。ただし個別の事情によって判断が異なるため、専門家への相談をおすすめします。

トラブルのないペットライフを、一緒に実現しましょう

契約書の確認から物件の防音性チェック、オーナーとの条件交渉まで、トラブルを未然に防ぐためのサポートを一貫して行っています。「過去に嫌な思いをした」「今の物件で悩んでいる」という方も、まずはお気軽にご相談ください。しつこい営業は行いません。

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