
【新しい選択肢】ペット共生シェアハウスとは?入居者同士で助け合う新しい暮らし方
ペットを預け合う暮らしもある。
「ペット共生シェアハウス」という新しい選択肢
東京都区部だけで2,873物件・約3万室に広がるシェアハウス市場と、ペットとの新しい暮らし方
「ペット可の部屋を借りたいけれど、初期費用が心配」「一人でペットの世話をするのが不安」——そんな方に知っていただきたいのが、「ペット共生シェアハウス」という選択肢です。入居者同士がペットを介して助け合う、これまでの賃貸とは一味違う暮らし方が、少しずつ広がりを見せています。今日は、この新しい住まいの形について、市場データとあわせて詳しく解説します。
① 拡大するシェアハウス市場
三井住友トラスト基礎研究所の分析によると、東京都区部だけでシェアハウス2,873物件、個室2万9,877部屋が確認されており、実際にはこれを上回る規模になっているとみられています(出典:日経不動産マーケット情報「【分析】シェアハウスの市場規模と立地特性、三井住友トラスト基礎研」)。
国土交通省が実施した「シェアハウスに関する市場動向調査」でも、「今後シェアハウスに住みたい」「どちらかと言えば住みたい」の合計が3割台半ばにのぼるという結果が出ています(出典:国土交通省「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」)。若年層を中心に、シェアハウスという住まい方そのものへの関心が広がる中、「ペットと暮らせるシェアハウス」というジャンルも徐々に存在感を増しています。
② ペット共生シェアハウスとは
ペット共生シェアハウスとは、入居者が個室で生活しながら、キッチンやリビングなどの共用部を他の入居者と共有する賃貸形態のうち、ペットとの同居を前提に設計・運営されている物件を指します。犬猫両方共生型、犬のみ、猫のみなど、運営会社によって受け入れるペットの種類はさまざまです(出典:LIFULL HOME'S PRESS「ペット共生・多世代交流型シェアハウスが見出す、空き家の活路」)。
通常のペット可賃貸と違い、入居者全員がペットとの暮らしを前提にしているため、動物が苦手な人・アレルギーのある人との共存に悩む心配が少ないという特徴があります。
③ 入居者同士で助け合う、新しい暮らしの形
ペット共生シェアハウスを運営する事業者へのインタビューでは、「仕事で遅くなったときや、旅行や出張で不在のときなど、お互いペットを預かりあって助け合っている入居者も多い」と紹介されています。個室には電子キーが設置され、暗証番号を伝えれば入室できる仕組みを整えている物件もあり、「ペットにとっても、ペットホテルに預けられるより、いつも可愛がってもらっている人に面倒を見てもらったほうがストレスになりにくい」と、運営者は語っています。
出典:LIFULL HOME'S PRESS「ペット共生・多世代交流型シェアハウスが見出す、空き家の活路」単身でペットを飼う場合、外出時の預け先の確保は大きな悩みのひとつです。ペット共生シェアハウスは、こうした「もしもの時に頼れる人が身近にいる」という安心感を、住まいの仕組みそのものに組み込んでいるといえます。
④ 費用感はどれくらいか
ペット可シェアハウスの募集事例を見ると、初期費用3万円程度で入居できる物件や、礼金・仲介手数料・連帯保証人が不要という物件も見られます(出典:シェアハウス検索サイト各社の掲載情報を基に構成)。家賃は立地・設備によって幅がありますが、月額2万円台〜4万円台という比較的リーズナブルな価格帯の物件も存在し、水道光熱費やWi-Fi、生活備品が家賃・共益費に含まれているケースも多く見られます。
通常の賃貸で必要になる敷金・礼金・仲介手数料・連帯保証人といった初期費用の負担が軽減される点は、シェアハウス形態全般に共通するメリットです。
⑤ メリット
敷金・礼金・仲介手数料が不要、または低額な物件が多く、通常の賃貸契約より初期費用のハードルが低い傾向があります。
入居者同士でペットを預け合う文化がある物件も多く、外出時の不安を軽くできます。
入居者全員がペットとの暮らしに理解があるため、鳴き声や毛の飛散といった一般的なトラブルへの心理的ハードルが下がりやすいとされています。
多くのシェアハウスでは家具・家電が備え付けられており、引っ越しの初期投資を抑えられます。
⑥ デメリット・注意点
☐ 共用部でのペット同士のトラブル(相性が悪い等)が起こる可能性がある
☐ プライバシーの確保が通常の賃貸より限定的になる
☐ 運営事業者によってルール・設備・受け入れ動物の種類が大きく異なる
☐ 定期借家契約など、契約形態が通常の賃貸と異なる場合がある
☐ 退去・入居のタイミングによって同居人が入れ替わるため、環境変化がペットのストレスになる可能性がある
運営事業者へのインタビューでも「入居者同士のトラブルの中には、ペットに関わることもある」と正直に語られており、共同生活である以上、一定のトラブルは起こり得るものとして理解しておく必要があります(出典:LIFULL HOME'S PRESS「ペット共生・多世代交流型シェアハウスが見出す、空き家の活路」)。
⑦ 通常のペット可賃貸との比較
| 項目 | ペット共生シェアハウス | 通常のペット可賃貸 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 低め(数万円〜) | 高め(敷金2〜4ヶ月分等) |
| プライバシー | 共用部あり、限定的 | 独立した専有空間 |
| ペットの預け先 | 入居者同士で助け合える場合も | 基本的に自分で確保する必要 |
| 間取りの自由度 | 個室のみ、レイアウト変更は限定的 | 比較的自由 |
| 入居期間の安定性 | 定期借家契約等、短期利用前提の場合も | 長期居住を前提とした契約が一般的 |
⑧ どんな人に向いているか
ペット共生シェアハウスは、初めて一人暮らしをする方、初期費用を抑えたい方、そして「ペットとの暮らしに興味はあるが、一人で全部背負うのは不安」という方に向いている選択肢です。一方で、長期的に腰を据えて暮らしたい方や、プライバシーを重視したい方には、通常の賃貸物件の方が適している場合もあります。
⑨ 当社の視点
当社はペット可賃貸を専門に扱う不動産会社として、通常の賃貸物件を中心にご提案していますが、シェアハウスという選択肢についてのご相談も承っています。ライフスタイルやご予算、ペットとの暮らし方に応じて、どのような住まいが合っているか、中立的な立場でアドバイスいたします。
⑩ よくある質問
Q. 自分のペットを連れてシェアハウスに入居できますか?
A. 物件によります。「猫付きシェアハウス」のように、自室内に限り自分の飼い猫を連れて入居できるタイプもあれば、動物好きであれば誰でも入居可能なタイプもあります。事前に運営事業者への確認が必要です。
Q. シェアハウスは長期間住み続けられますか?
A. 契約形態は物件によって異なり、短期利用を前提とした定期借家契約のケースもあります。長期居住を希望する場合は、契約内容を事前に確認することをおすすめします。
