
傷に強いクロス、臭いを吸うクロス、調湿するエコカラット。建設会社が本気で選ぶペット共生リフォーム建材
PETTERS REAL ESTATE COLUMN
傷に強いクロス、臭いを吸うクロス、調湿するエコカラット。
建設会社が本気で選ぶペット共生リフォーム建材
2026年7月3日更新
当社ペッターズ不動産は、柴崎建設株式会社というリフォーム・建設会社を母体に持つ不動産会社です。そのため、単に「ペット可物件」をご紹介するだけでなく、実際の内装建材の科学的な性能まで踏まえたご提案ができるのが強みです。今日は、実際に建材メーカーが公表している試験データをもとに、ペットと快適に暮らすための内装建材を具体的にピックアップしてご紹介します。
「傷がつきにくい」「消臭効果がある」といった謳い文句は多くの商品にありますが、実際にどういう仕組みでその効果が生まれているのか、数値でどれくらいの差があるのかまで知っている方は少ないのではないでしょうか。建設会社ならではの視点で、建材の中身まで踏み込んで解説します。
この記事でお伝えすること
① 傷がつきにくいクロス(壁紙)の科学的な仕組み
② 臭いを吸収するクロスのメカニズム
③ ペット対応フローリングの性能データ
④ 湿度を調整し脱臭もする「エコカラット」
⑤ リフォーム会社母体だからできること
⑥ リフォーム費用の目安
① 傷がつきにくいクロス(壁紙)の科学的な仕組み
ペットと暮らす方に対する大手壁紙メーカー・サンゲツ独自のアンケート調査では、室内環境の困りごとの1位が「汚れ・ニオイ」(43.4%)、2位が「床の滑り」(29.3%)、3位が「キズ・破損」(27.3%)という結果が出ています(出典:株式会社サンゲツ「ペット対応タイプ|壁紙の選び方」)。爪とぎや体をこすりつける行動によって、壁紙のキズは想像以上に発生しやすいのです。
これに対応する製品が、サンゲツの「スーパー耐久性」クロスです。表面に株式会社クラレの登録商標である「エバール®フィルム」加工を施すことで、一般的なビニール壁紙と比べて高い耐衝撃性を実現し、犬や猫の爪によるキズに効果を発揮するとされています(出典:株式会社サンゲツ「スーパー耐久性」製品情報)。同様の機能性壁紙は、東リの「フィルム抗菌汚れ防止シリーズ」、リリカラの「スーパー強化+汚れ防止」、シンコールの「スーパーハードタイプ」など、主要な建材メーカー各社からも展開されています(出典:内装リフォーム会社解説記事)。
キズがつきにくいだけでなく、フィルム加工によって表面の吸水性が抑えられるため、汚れやニオイが染み込みにくくなる副次効果もあります。玄関・階段ホールや、ペットが良く通る動線部分にはこうした耐久性クロスを、それ以外の面には後述する消臭系クロスを組み合わせるのが、建材選定の基本的な考え方です。
② 臭いを吸収するクロスのメカニズム
傷対策と並んで重要なのが臭い対策です。サンゲツの「消臭・フィルム汚れ防止壁紙」は、壁紙表面に薬剤を練り込むことで消臭効果を発揮する仕組みになっており、ホルムアルデヒド(建材のニオイ)、アセトアルデヒド(タバコ臭・加齢臭)、アンモニア(トイレ臭・ペット臭)など、複数の成分に効果があるとされています(出典:株式会社サンゲツ「機能性壁紙ガイド」)。単に香りでごまかすのではなく、原因物質そのものを化学的に吸着する点がポイントです。
汚れ防止性能を目的にラミネートされた表面フィルムに消臭剤を練り込んだタイプもあり、消臭性能と汚れ防止性能を両立させています(出典:同資料)。リビングや寝室など人が長時間過ごす部屋には消臭系クロス、トイレ・洗面所などアンモニア臭が気になりやすい場所には消臭・フィルム汚れ防止壁紙、というように部屋の用途に応じて使い分けることで、より効果を発揮しやすくなります。
「どの建材をどこに使うべきか分からない」という方は、建設会社ならではの視点でご提案します
③ ペット対応フローリングの性能データ
床材は、壁紙以上にペットへの影響が大きい部分です。大建工業の「ワンラブフロア」シリーズは、小型犬の足腰への負担を考慮して開発された床材で、犬の引っかき傷やよだれ、おしっこ、猫の吐き戻しなどによる汚れに配慮し、お手入れがしやすい仕上げが施されています(出典:大建工業株式会社「ワンラブフロアⅣ」製品情報)。開発の背景には、硬く滑る床がペットの股関節症や脱臼、骨折といった事故につながりやすいという課題認識があったとされています(出典:大建工業関連メディア記事)。
滑りにくさは「C.S.R・D'値」という指標で数値化されており、値が大きいほど滑りにくいことを示します。犬の肉球のやわらかさを模した発泡ゴムシートを使った試験によって測定されており、感覚ではなく客観的なデータとして製品ごとに比較できるようになっています(出典:大建工業株式会社製品情報)。
また、サンゲツの「わんにゃん消臭フロア」は、表層に消臭剤を練り込み、5つのニオイ成分を強力に吸着する仕様になっています。消臭性能は密閉した試験袋にガスを封入し、時間経過ごとの濃度変化を検知管で測定するという方法で数値化されており、JIS Z 2801の抗菌試験に基づく抗菌活性値2.0以上もクリアしています(出典:株式会社サンゲツ「データからわかる性能・品質|ペット向けフロア」)。適度なクッション性によって、衝撃吸収性の指標であるG値も小さく抑えられており、ペットの足や関節への負担軽減にもつながるとされています(出典:同資料)。
④ 湿度を調整し脱臭もする「エコカラット」
壁材の中でも近年特に注目されているのが、LIXILの調湿建材「エコカラットプラス」です。湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは湿気を放出することで、室内を快適な湿度に保とうとする性質があり、その調湿効果は珪藻土の約6倍、調湿壁紙の25倍以上にのぼるとされています(出典:株式会社LIXIL「エコカラット」機能紹介)。
結露に関する比較試験も公表されており、ビニールクロス張りの部屋の結露水量が448gだったのに対し、エコカラットプラスを施工した部屋はわずか27gと、15分の1以下に抑えられたというデータがあります。結露発生日数も、21日間の測定期間中ビニールクロスの部屋が17日だったのに対し、エコカラットプラスの部屋は4日にとどまりました(出典:株式会社LIXIL「調湿機能で、もっと快適」技術情報・試験データ)。
脱臭性能についても、大同大学との共同研究によりペット模擬臭を使った試験が行われており、ペット・トイレ・生ゴミ・たばこなど複数のニオイが混ざった「複合臭」にも効果を発揮するとされています(出典:株式会社LIXIL「エコカラット」機能紹介、大同大学共同研究)。実際に施工したユーザーの声としても、「ペットのニオイが減った」という評価が紹介されています(出典:株式会社LIXIL「エコカラット」お客様の声)。玄関・リビング・ペットのケージ周りなど、ニオイと湿気の両方が気になる場所に効果的な建材といえます。
エコカラット等の施工提案も、建設会社母体の当社なら直接ご相談いただけます
⑤ リフォーム会社母体だからできること
一般的な不動産会社は、あくまで「今ある物件」を紹介する立場にとどまります。しかし当社は、柴崎建設株式会社というリフォーム・建設会社を母体に持つため、以下のような一歩踏み込んだご提案が可能です。
オーナー様への改修提案がスムーズ
「ペット不可」の物件を所有するオーナー様に対し、上記のような建材への張り替えを前提とした「ペット可への転換」をご提案できます。仲介と施工を別々の会社に依頼する必要がなく、ワンストップで話が進みます。
入居後のリフォーム相談にも対応
賃貸物件でも、退去時の原状回復を前提とした部分的なリフォーム(腰壁の設置、DIY可能な範囲での建材変更など)についてご相談いただけます。売買でご購入いただいた戸建て・マンションであれば、全面的なペット共生リフォームも可能です。
建材の特性を理解した物件提案
内見の際にも、「この物件はどんな建材が使われているか」「今後どんなリフォームが可能か」といった観点から、建設会社ならではのアドバイスができるのも強みです。表面的な間取りや家賃だけでなく、長く快適に暮らせるかどうかまで踏まえたご提案を心がけています。
⑥ リフォーム費用の目安
建材の種類や施工範囲によって費用は大きく異なりますが、一般的な目安としては、機能性クロスへの張り替えは通常のビニールクロスと比べて1平方メートルあたり数百円程度の上乗せで施工できるケースが多く、6畳程度の部屋であれば数万円台での対応も可能です。
ペット対応フローリングへの張り替えは、既存床の上から施工できるリフォーム用の薄型タイプ(3mm厚など)を選べば、大規模な工事をせずに比較的短期間・低コストで施工できる製品も登場しています(出典:大建工業関連メディア記事)。エコカラットは施工面積によって費用が変動するため、玄関や一面の壁だけに絞って導入するケースも多く見られます。具体的な費用感については、物件の状況に応じて個別にお見積りいたします。
部屋別・目的別の建材選定ガイド
どこにどの建材を使うべきか、目的別に整理すると以下のようになります。
リビング・ダイニング
家族もペットも長時間過ごす場所のため、消臭系クロスとペット対応フローリングの組み合わせが基本です。ソファ周りや窓際など日光が当たる場所は、爪とぎ・体こすりつけによる傷が出やすいため、耐久性クロスとの併用もおすすめです。
玄関・廊下
靴の臭いとペットの臭いが混ざりやすい「複合臭」が発生しやすい場所です。エコカラットは特に玄関での脱臭効果が謳われており、湿気がこもりやすい場所でもあるため調湿効果も相性が良いとされています(出典:株式会社LIXIL「エコカラット」機能を空間別に見る)。
トイレ・洗面所
アンモニア臭が発生しやすいため、アンモニア成分への吸着効果が明記された消臭・フィルム汚れ防止壁紙が適しています。ペットのトイレスペースを兼ねる場合は、水濡れに配慮したフローリングとの組み合わせも検討しましょう。
寝室・子ども部屋
アレルギー対策も考慮したい場所です。抗アレルゲン機能を持つ壁紙も各メーカーから展開されているため、消臭機能と合わせて選ぶと、より快適な環境を整えやすくなります。
実際にありがちなご相談例(一般的な例を基に構成)
ここでは、当社や業界内でよく寄せられるご相談内容を参考に、リフォームによって改善したケースを2つご紹介します。特定の個人・物件を指すものではなく、複数のケースを踏まえて一般化した内容です。
ケース1:オーナー様が「ペット不可」から「ペット可」へ転換
長期間空室が続いていた戸建て賃貸のオーナー様が、周辺エリアでのペット可需要の高さを踏まえ、リビングと廊下のフローリングをペット対応タイプに、壁紙を消臭系クロスに張り替えたケース。工事費用は数十万円規模でしたが、その後短期間で満室となり、家賃も周辺相場並みに設定できたと報告されています。当社ではこうした改修のご提案から施工、入居者募集までを一貫してサポートしています。
ケース2:多頭飼いのご自宅で臭い対策にエコカラットを導入
猫3匹と暮らすご家庭で、リビングの一面にエコカラットを施工したケース。来客時に感じていた臭いへの気兼ねが減り、あわせて冬場の窓の結露も軽減されたという声が寄せられています。部分的な施工でも十分な効果を感じられる点は、コストを抑えたい方にとって参考になるポイントです。
知っておきたい建材用語集
C.S.R・D'値:床材の滑りにくさを示す指標。犬の肉球の柔らかさを模した素材を使って測定し、値が大きいほど滑りにくいことを表す。
G値:床材の衝撃吸収性を示す指標。値が小さいほど衝撃が小さく、クッション性が高いことを表す。
化学吸着:においの原因物質を、建材表面の成分と化学的に結合させて分解・除去する仕組み。香りで覆い隠す「マスキング」とは異なる。
調湿建材:周囲の湿度に応じて水分を吸放出し、室内の湿度を一定に保とうとする性質を持つ建材。エコカラットや珪藻土などが代表例。
捨貼工法:既存の床下地の上に新たな床材を張る工法。大規模な解体を伴わないため、リフォーム費用や工期を抑えやすい。
よくある質問(Q&A)
Q. 賃貸物件でもこうした建材にリフォームできますか?
A. オーナー様の同意があれば可能です。当社では、オーナー様への提案から施工まで一貫してサポートできます。入居者様ご自身での変更は、原状回復の観点から事前に貸主・管理会社への確認が必要です。
Q. 大型犬や多頭飼いの場合、どの建材がおすすめですか?
A. 大型犬は衝撃・体重への配慮、多頭飼いは臭いの総量への配慮がより重要になります。ペット対応フローリングと消臭系クロス・エコカラットを組み合わせるなど、飼育状況に応じた組み合わせをご提案しますので、まずはご相談ください。
まとめ|「紹介する」だけでなく「つくる」までできる強み
傷がつきにくいクロス、臭いを吸収するクロス、湿度を調整するエコカラットなど、ペットとの暮らしを支える建材は科学的な根拠に基づいて日々進化しています。当社は、こうした建材の知識を持つリフォーム会社を母体に持つからこそ、物件の「紹介」だけでなく、「快適な住まいをつくる」ところまでサポートできます。ペット可物件をお探しの方も、オーナー様として物件の改修をお考えの方も、まずはお気軽にご相談ください。
物件紹介からリフォームまで、ワンストップでご相談ください。
建設会社を母体に持つからこそできる建材のご提案を、まずはペッターズ不動産にご相談ください。
仲介と施工の両方に対応できる強みを活かし、快適なペット共生住宅をご提案します。
