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「更新のご案内」が来たら最初に確認すべきこと 更新料・更新事務手数料・火災保険の内訳

賃貸不動産

 柴崎 孝行

筆者 柴崎 孝行

不動産キャリア22年

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「更新のご案内」が来たら最初に確認すべきこと
更新料・更新事務手数料・火災保険の内訳 家賃8万円でも合計12万円超えることも。更新時にまとめて請求される費用を分解して解説します

2026年9月4日 ペッターズ不動産 読了目安 約11分

契約から1〜2年が経つと届く「更新のご案内」。封筒を開くと、更新料・更新事務手数料・火災保険料など、複数の費用がまとめて記載されていて、合計金額に驚いた経験がある方も多いのではないでしょうか。実はこれらの費用は、それぞれ支払う相手も性質も異なり、中には交渉の余地があるものも含まれています。この記事では、更新時に請求される費用の内訳と、それぞれどう向き合えばよいかを整理します。

更新時にまとめて届く費用の全体像

賃貸契約の更新時期が近づくと届く「更新のご案内」には、複数の費用がまとめて記載されていることがほとんどです。家賃8万円の物件であれば、更新料だけで8万円、さらに事務手数料や火災保険料まで合わせると合計12万円を超えることも珍しくありません。まずは、どんな費用がどんな名目で請求されているのかを正しく把握することが第一歩です。

更新料
貸主(オーナー)へ支払う費用
更新事務手数料
不動産会社(管理会社)へ支払う費用
火災保険・保証料
保険会社・保証会社へ支払う費用

このように、同じ「更新費用」として案内されていても、実は支払う相手がそれぞれ異なります。次の章から、一つひとつの費用について詳しく見ていきましょう。

更新料とは何か——支払う相手と法的性質

更新料は、契約を更新する際に借主から貸主(オーナー)へ支払う費用です。相場は賃料の0.5〜1ヶ月分が一般的とされていますが、これは法律で定められたものではありません。契約書に更新料に関する記載がある場合にのみ発生する費用であり、記載がなければ支払う義務はありません。

最高裁判所の判例では、更新料について「高額に過ぎるなどの特段の事情がない限り有効」という判断基準が示されています。これは一律に「〇ヶ月分までなら有効」という数字上の基準ではなく、個別の事情によって判断されるという考え方です。とはいえ、契約書に明記された更新料そのものが無効になるケースは限定的である点は押さえておきましょう。

つまり、更新料は「払いたくないから払わない」とすぐに拒否できる性質のものではありませんが、契約書の記載内容を確認することで、そもそも発生するのかどうかを正確に把握することができます。

更新事務手数料とは何か——更新料との違い

更新料とは別に請求されることがある「更新事務手数料」は、更新手続きの事務作業に対して不動産会社(管理会社)に支払う費用です。本来、更新料を受け取った貸主が、その中から一部を不動産会社に支払う仕組みが一般的ですが、貸主がそれを行わない場合、入居者側に更新事務手数料として別途請求されることがあります。

更新事務手数料には全国一律の公的な統計データが存在せず、金額の設定方法は管理会社によってさまざまです。ある調査では、対象エリアの賃貸物件のうち更新事務手数料が必要な物件は全体の2〜3割程度にとどまり、金額は2万円前後の定額、または賃料の0.25〜0.5ヶ月分といったパターンが多く見られました。

項目 更新料 更新事務手数料
支払う相手 貸主(オーナー) 不動産会社・管理会社
相場 賃料の0.5〜1ヶ月分 2万円前後、または賃料の0.25〜0.5ヶ月分
必ず発生するか 契約書に記載がある場合のみ 物件により異なる(発生しない物件も多い)

「今の契約書に更新料の記載があるか分からない」という方も、お気軽にご相談ください。

火災保険・保証会社更新料も忘れずに確認

更新料・更新事務手数料に目が行きがちですが、火災保険の更新料や、家賃保証会社を利用している場合の保証委託料の更新料も、同じタイミングで請求されることがあります。火災保険は2年契約が一般的で、更新のたびに1万〜2万円程度の保険料がかかります。保証会社の更新料は、年間5千円〜1万円程度、または賃料の一定割合という設定が多く見られます。

これらは更新料・更新事務手数料とは別枠の費用ですが、まとめて請求されるため「更新料が高い」と感じる原因の一つになっていることも少なくありません。案内が届いたら、それぞれの項目を分けて確認する習慣をつけましょう。

地域によって「更新料なし」が主流の場所もある

更新料は全国一律の制度ではなく、地域による差が非常に大きいのが特徴です。関西・九州エリアでは更新料が設定されていない物件が多く、たとえばある調査では対象エリアの約55%の物件で更新料が設定されていないという結果も出ています。一方、首都圏では更新料が慣習として根付いている地域が多く、同じ家賃水準でも2年ごとの負担額に大きな差が生まれます。

ただし、更新料がない物件が一律に「お得」とは限りません。更新料がない代わりに家賃が相場よりやや高めに設定されているケースもあり、2年間トータルの実質負担で比較することが大切です。更新料の有無だけでなく、更新事務手数料・保証会社の保証料・保険料まで含めた総額で判断しましょう。

交渉できる余地はあるのか

更新料は契約書に記載があれば基本的には支払う必要がありますが、まったく交渉の余地がないわけではありません。特に、契約書に更新事務手数料に関する明確な記載がないにもかかわらず請求されている場合は、内訳や根拠を確認する価値があります。

  • 契約書・重要事項説明書に更新料・更新事務手数料の記載があるか確認する
  • 記載がない費用を請求された場合は、管理会社に根拠を尋ねる
  • 長期入居者であることを伝え、減額交渉を持ちかけてみる
  • 火災保険は、指定の代理店以外でも加入できないか確認してみる(可能な場合、保険料を抑えられることがある)

交渉が必ず成功するとは限りませんが、「言われるがまま払う」前に、内訳を確認し、疑問点を質問する姿勢を持つことが、結果的に納得感のある支払いにつながります。

更新案内が届いたらまずやるべきこと

更新のご案内が届いたら、慌てて支払い手続きをする前に、以下の順番で確認することをおすすめします。

  1. 案内書に記載された費用項目を一つずつ書き出す
  2. 契約時の契約書・重要事項説明書と照らし合わせる
  3. 記載のない費用がないか確認する
  4. 不明点は支払い前に管理会社へ質問する
  5. 支払い期限に余裕を持って手続きする

ペッターズ不動産にご相談ください

ペッターズ不動産では、契約時に更新料・更新事務手数料などの費用について分かりやすくご説明することを心がけています。「この費用は何のためのものか」を契約前にしっかり理解いただくことで、更新時に慌てることなく、納得して手続きを進めていただけます。

すでに他社でご契約中の物件についても、更新案内の内容についてのご相談を承っております。「この請求内容は妥当なのか分からない」という場合も、お気軽にお問い合わせください。

更新のご案内、内容にご不安な点はありませんか

費用の内訳確認からお引越しのご相談まで、お気軽にご連絡ください。

まとめ——「まとめて届く費用」は分解して確認する

更新のご案内に記載された費用は、更新料(貸主)・更新事務手数料(不動産会社)・火災保険料・保証会社の更新料と、支払う相手も性質も異なるものが一つの封筒にまとめて入っています。それぞれの内訳を分解して確認するだけで、何にいくら払っているのかが明確になり、疑問があれば納得いくまで質問することもできます。更新料は地域差も大きく、一律の正解があるわけではありません。だからこそ、契約書の内容を自分の目で確認する習慣が、納得感のある住まい選びにつながります。

  • 株式会社エクストホーム「賃貸の更新通知が届いたら何を確認する?更新料・火災保険・保証会社の注意点を解説」
  • さとちん.jp「賃貸の更新事務手数料とは?更新料との違い&払いたくない時の交渉方法」
  • 株式会社青山地所「更新事務手数料はいくら?相場と負担者を確認する方法」
  • 家族ラボ「賃貸の更新料はいくら?【2026年版】相場・交渉術・払わなくていいケース」
  • 株式会社マチラボ「賃貸の更新事務手数料とは?更新料との違い・相場・支払い義務を解説」
  • 株式会社マチラボ「賃貸の更新料とは?相場・支払い義務・更新事務手数料との違いを解説」

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