
ペット可の家を"借りる"より"買う"方が安い時代に?金利上昇で変わる住まい選び
「ペット可物件は家賃が高いし、選べる部屋も少ない…」——賃貸でペットと暮らす家を探している方の多くが、一度はこの壁にぶつかります。しかし今、状況が静かに変わり始めています。金利上昇を背景に、まず一棟ビルなど収益物件の価格に調整の動きが見え始めており、この流れは今後、一般の戸建てなど実需向け物件にも波及していくと考えられます。エリアや物件によっては「探し続けて割高な賃貸に住み続ける」より「思い切って買ってしまう」方が、月々の負担も自由度も上回るケースが出てきているのです。柴崎建設株式会社が運営するペッターズ不動産は、もともと売買仲介を専門にスタートした会社だからこそ見えている視点も交えてお伝えします。
この記事でわかること
ペット可賃貸のリアル——家賃は高く、選択肢は少ない
ペットと暮らせる部屋を探すと、多くの方がまず家賃の高さに直面します。ペット可物件の家賃は、同条件の物件と比べて1〜2割ほど高く設定されているのが一般的とされ、加えて敷金の積み増しや原状回復費用の上乗せも発生しやすいのが実情です。都市部では、ペット可物件そのものの供給数が全体の1〜2割程度にとどまるエリアも多く、条件に合う部屋を探すだけでも時間がかかります。
さらに見落とされがちなのが、退去時の費用です。ペット可物件では敷金が「預け金」ではなく、最初から修繕費として使い切る前提の「償却」扱いになっているケースが少なくありません。契約時に返還の有無をよく確認しないまま契約し、退去時に想定外の負担を強いられるトラブルも珍しくないのです。
「高くても、選べる部屋が少ないから仕方ない」——そう考えて契約する方も少なくありません。しかし、住宅の価格・金利を取り巻く環境が変化しつつある今だからこそ、「借りる」という選択肢だけにとらわれず、「買う」という選択肢も一度冷静に比較してみる価値があります。
金利は「ある世界」へ——住宅ローンの現在地
2024年のマイナス金利政策解除以降、日銀は段階的に政策金利を引き上げており、住宅ローンの変動金利は15年ぶりに1%台まで上昇しました。年内にさらに1〜2回の利上げが見込まれており、年末には1.5%前後まで上がる可能性も指摘されています。全期間固定型のフラット35も約2.5%まで上昇しており、長らく続いた「超低金利」の時代が終わり、「金利のある世界」が住宅市場にも本格的に到来しつつあります。
金利水準の比較
金利上昇はローンを組んで物件を買う人にとって逆風に見えますが、実はその影響はエリアや物件種別によって大きく異なります。都心の一等地はこれまで通り堅調な一方、価格調整局面に入っているエリアではすでに需要の落ち込みが始まっており、この「格差」こそが、今の市場を読み解くうえで重要なポイントになっています。また、金利上昇局面では金融機関同士の競争意識が高まり、優遇幅が拡大するケースもあるため、金利の数字だけを見て購入をあきらめてしまうのは早計とも言えます。むしろ「金利が上がりきる前に動くべきか、もう少し様子を見るべきか」という判断こそが、これからの住まい選びの分かれ道になります。
一棟ビル・収益物件で始まった「価格調整」の動き
実際にデータを見ると、投資用不動産の市場では、これまで続いてきた一本調子の価格上昇に変化の兆しが出ています。2026年4〜6月期の調査では、一棟アパートと区分マンションの価格が前四半期から下落に転じ、これまで続いていた全種別での価格上昇に一服感が見られました。表面利回りは逆に上昇しており、価格の下落と利回りの上昇が同時に進む「調整局面」に入りつつあることがうかがえます。
一棟アパートや一棟マンションのような収益物件は、金利の変動やローン審査の厳しさをもっとも敏感に反映する市場です。これまで「価格が上がり続ける」ことを前提に組み立てられていた投資戦略が、金利上昇によって見直しを迫られ、その結果として価格に調整が入り始めている——これが今、収益物件市場で起きていることです。
なぜ戸建てなど実需物件にも波及が予想されるのか
収益物件の価格調整は、投資家という「プロ」の資金の動きが先に反映される市場で起きている現象です。一方で、戸建てなど実需向けの物件は、これまで建築費の高止まりや円安による資材費上昇を背景に、高値圏での取引が続いてきました。しかし、金利上昇による住宅ローン負担の増加は、実需層の「買える価格」の天井を確実に押し下げます。
収益物件で金利上昇が先に価格調整として表面化し、時間差を置いて実需向けの戸建てにも波及していく——これは過去の金利上昇局面でも繰り返されてきたパターンです。特に、都心から少し離れたエリアや、これまで「割高感がある」と敬遠されがちだった物件では、売り出し価格の見直しが今後進んでいく可能性があります。
エリアによる「格差」に注意
都心部や駅近など資産性の高い立地は、金利上昇下でも底堅い需要に支えられ、価格が下がりにくい傾向にあります。逆に、駅からの距離がある郊外や、これまで割高感のあったエリアほど、価格調整の影響を受けやすいと考えられます。埼玉県内でも、越谷市周辺のように生活利便性が高く、ファミリー層からの実需が根強いエリアでは、大きな暴落というよりも「緩やかな適正化」が進む可能性が高いと考えられます。つまり、「金利が上がったから不動産はもう買い時ではない」と一括りに考えるのではなく、エリアごとの需給バランスを見極めたうえで判断することが、これからの住まい選びには欠かせません。
「借りる」vs「買う」——ペット可の家、実質コストを比較する
ペットと暮らす家について「賃貸を借り続ける場合」と「中古戸建てを購入する場合」の実質的な負担をシミュレーションしてみます。あくまで一例ですが、判断材料としてご覧ください。
月々の負担イメージ
※変動金利想定、物件・条件により異なります
| 比較項目 | 賃貸(ペット可) | 購入(中古戸建て) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 敷金・礼金など家賃4〜6ヶ月分 | 諸費用は物件価格の6〜8%程度 |
| ペット飼育の自由度 | 頭数・種類・改装に制限あり | 制限なし(自由に工夫可) |
| 資産形成 | 資産は残らない | 完済後は資産として残る |
| 金利・市況変動リスク | 影響を受けにくい | 変動金利は返済額が変動 |
月々の支払額だけを比べると大きな差がないケースも多い一方、ペット飼育の自由度や、長期的に見た資産形成の観点では、購入の方にメリットが見えてきます。価格調整が進みつつあるエリアの中古戸建てであれば、これまで賃貸のペット可物件を探すために払っていた「上乗せ家賃」分を、そのままローンの返済に回せるケースも十分に考えられます。
購入のメリット・注意点とQ&A
ペットの頭数・種類・室内の改装(ペット用ドアや床材変更など)を自由に設計でき、更新料・退去時の原状回復トラブルからも解放されます。ローン完済後は資産として残り、団体信用生命保険による保障も付きます。
変動金利は将来的な返済額増加リスクがあり、登記費用・仲介手数料など初期の諸費用も必要です。住宅ローン審査には収入・勤続年数等の条件があり、固定資産税など維持コストも継続的に発生します。
Q. 変動金利で購入するのは怖くないですか?
金利変動リスクはゼロではありませんが、返済比率に余裕を持たせた資金計画や、将来的な固定金利への借り換えを視野に入れておくことでリスクは軽減できます。
Q. 賃貸と購入、結局どちらが「得」なのですか?
一概にどちらが得とは言えず、居住予定年数・頭金の有無・ライフプランによって最適解は変わります。ただし、ペットと長く暮らす前提であれば、購入の方が総支払額に対して手元に残るものが多いケースが目立ちます。
Q. ペットのために中古住宅をリフォームする場合、費用はどのくらい見ておけばいいですか?
床材の張り替えやペット用の小窓設置など部分的な工夫であれば、数十万円程度から対応できるケースが多くあります。購入前にリフォーム費用も含めた総予算を組んでおくと、資金計画にズレが生じにくくなります。
ペットとの暮らしで後悔しないための物件選びチェック
購入・賃貸のどちらを選ぶにしても、ペットと長く快適に暮らすためには、住まい選びの段階で確認しておきたいポイントがあります。特に中古戸建てを検討する場合、内見時のチェックが将来の後悔を防ぐ大きな分かれ目になります。
- 床材の種類(フローリングの傷・滑りやすさ、ペットの足腰への負担)
- 庭や外構の有無(散歩後の足洗い場、脱走防止の柵の設置しやすさ)
- 近隣との距離感(鳴き声などの音の伝わりやすさ、木造・RC造でも遮音性は異なる)
- 収納・動線(ペット用品の置き場所、ケージスペースの確保しやすさ)
- 周辺環境(動物病院・ペット可の公園やドッグランへのアクセス)
賃貸のペット可物件では、こうした条件をすべて満たす部屋を見つけるのは簡単ではありません。しかし持ち家であれば、購入後にリフォームで足していくことができるため、「完璧な物件」でなくても、将来的にペットとの暮らしに合わせて手を加えていけるという柔軟性があります。この違いも、賃貸と購入を比較するうえで見落とせないポイントです。
頭金別・資金計画シミュレーション
物件価格2,500万円の中古戸建てを想定し、頭金の有無によって月々の返済額がどう変わるかを整理しました。あくまで一例であり、実際の借入条件は金融機関や個人の属性によって異なります。
| 頭金 | 借入額 | 月々の返済額目安 | 必要自己資金目安 |
|---|---|---|---|
| 0円(フルローン) | 2,500万円 | 約7.8万円 | 150〜200万円程度 |
| 300万円 | 2,200万円 | 約6.9万円 | 約450〜500万円 |
| 500万円 | 2,000万円 | 約6.2万円 | 約650〜700万円 |
頭金を増やすほど月々の負担は下がりますが、ペット可賃貸で払い続けている家賃と比較すると、フルローンであっても現状の家賃負担とほぼ変わらない、あるいは下回るケースも珍しくありません。特に、これまで「ペット可の上乗せ家賃」を払い続けてきた方にとっては、その差額分がそのまま頭金や繰り上げ返済の原資になる可能性がある点も見逃せません。中古住宅向けの住宅ローン減税制度も見直しが進んでおり、借入限度額の引き上げなどが検討されています。制度は年度によって変わるため、購入を検討する時点での最新情報を確認することが大切です。
今、エリア・物件をどう見極めるか
価格調整の波は一様には訪れません。判断のポイントは、①駅・生活利便施設からの距離(資産性の目安)、②周辺エリアの直近の成約価格の推移(値下がり基調か横ばいか)、③建物の状態・リフォーム履歴(ペット飼育を前提とした改装のしやすさ)の3点に集約されます。特に③については、内見だけでは分かりにくい床下や水回りの状態など、専門家の目で確認することが重要です。
ペッターズ不動産だからこそできる、賃貸・購入の中立的な提案
ペッターズ不動産の母体である柴崎建設株式会社は、もともと売買仲介を専門としてスタートした会社です。そのため、賃貸のご相談だけでなく、売買・購入のご相談にも同じ体制で対応できるのが大きな強みです。賃貸専門の会社では「賃貸物件を成約させること」が前提になりがちですが、売買仲介を母体に持つペッターズ不動産では、お客様にとって本当に合っている選択肢が賃貸なのか購入なのかを、フラットな立場でご提案できます。
全物件数は約4,000件、ホームページに掲載されている物件は約1,000件、さらに未公開物件も約3,000件保有しており、賃貸・売買を横断した幅広い選択肢の中から、ご希望に合う住まいをご提案することが可能です。実際のご相談では、「まずは賃貸で探していたけれど、話を聞いているうちに購入の方が条件に合うと分かった」というケースも少なくありません。逆に、ライフプランの都合で「今は賃貸の方が合っている」と判断されるケースもあります。どちらの結論であっても、賃貸・売買の両方を熟知したスタッフが、根拠となる市場データとともにご説明しますので、納得感を持って住まい選びを進めていただけます。
「借りる」か「買う」か迷ったら、まずはご相談ください
賃貸・売買どちらも取り扱うペッターズ不動産だからこそ、中立的な視点で最適な選択肢をご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ——「探し続ける」より「選択肢を広げる」という考え方
金利上昇を背景に、一棟ビルなど収益物件の価格にはすでに調整の動きが見え始めており、この流れは時間差を置いて戸建てなど実需向け物件にも波及していくと予想されます。ペット可の賃貸を探し続けて割高な家賃を払い続けるより、エリアや物件によっては購入したほうが、月々の負担・ペット飼育の自由度・将来の資産形成のいずれの面でも有利になるケースが出てきています。「賃貸か購入か」を最初から一つに絞らず、両方の選択肢を並べて比較してみること。それが、今の市場環境でペットと快適に暮らす住まいを見つける、もっとも現実的な近道です。
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