「ペット可と書いてあったのに、入居してからこんな条件があるとは知らなかった」——入居後のトラブルの多くは、内見時の確認不足が原因です。特にペット可物件は一般物件より確認すべき項目が多く、見落としが後悔に直結します。
この記事では、不動産歴20年超の専門家がペット可物件の内見で絶対に確認すべき15項目を、カテゴリー別にまとめました。内見当日に印刷して持参できる形にしていますので、ぜひご活用ください。
① 内見前に知っておくべきこと
内見はペット可物件を選ぶうえで最も重要なプロセスです。しかし「見た目が気に入ったからOK」では不十分です。ペット可物件特有の確認事項を事前に把握したうえで臨むことが、後悔しない選択につながります。
ペット可物件の内見で見落としやすいポイント(ROOM不動産 2025年11月)
ペット可物件の内見では、敷金・礼金などの賃貸条件、ペット飼育細則・特約事項、共用部でのルール、退去時の原状回復の範囲を必ず確認することが推奨されています。これらを見落としたまま契約に進むと、後にトラブルになる可能性があります。
出典:株式会社ROOM不動産「ペット可の物件を内見する際の注意点は?」(2025年11月)
ペット可物件特有の敷金・特約に注意(DOOR賃貸)
ペット可物件では通常より1ヶ月分程度敷金が上乗せされることが一般的です。また「ペット飼育保証金」が別途設定されたり、返金不可の「敷金償却」の特約が盛り込まれていることもあります。さらに管理会社への連絡が必須とされているケースでは、連絡を怠ると違約金が発生する契約もあるため要注意です。
出典:DOOR賃貸「ペット可の賃貸物件の上手な探し方と押さえておきたい注意点」
内見の鉄則:「気に入ったから申し込む」ではなく「15項目を確認してから判断する」というスタンスで臨みましょう。好条件の物件は早く埋まりますが、確認を怠った入居は長期的に大きな後悔につながります。
② カテゴリー①「契約条件」のチェック(5項目)
内見前・内見時に不動産会社や管理会社に確認すべき契約条件です。物件の見た目より先に確認することを強くお勧めします。
1
飼育できるペットの種類・頭数・体重制限最重要
「ペット可」と記載があっても「小型犬のみ・体重5kg以下・1頭まで」など細かい制限があるケースが多数。口頭確認だけでなく、契約書・重要事項説明書への明記を確認する。猫・大型犬・多頭飼いの場合は特に必須。
2
敷金の金額と「敷金償却(返金不可)」の有無最重要
ペット可物件の敷金は通常より1ヶ月分多い2〜3ヶ月が一般的。さらに「ペット飼育保証金」が別途設定される場合も。「敷金償却」の特約がある場合は退去時に返金されない金額が確定するため、必ず書面で確認する。
3
退去時のペット対応クリーニング費用の根拠
「ペットによる損傷は全額借主負担」という特約が含まれていないか確認。国土交通省のガイドラインでは通常の使用による経年劣化はオーナー負担が原則。過剰な特約は入居後の高額請求につながる可能性がある。
4
ペット月額使用料の有無と更新時の変更条件
月額ペット使用料(500〜5,000円/月程度)が設定されている物件もある。契約更新時に値上げになる可能性がないか、変更条件を確認しておく。長期居住を考える場合は特に重要。
5
ペット増頭・犬種変更時の手続き方法見落とし注意
将来ペットを増やす・種類を変更する場合の手続きが規定されているか確認。無断での頭数増加は契約違反になるケースがあり、管理会社100社アンケートでも「無断での頭数増加」は2番目に多いトラブルとして挙げられている(GMO賃貸DX 2025年12月)。
契約条件の確認・交渉もお任せください
体重制限・敷金償却・退去費用の根拠まで、専門スタッフが入居前に徹底確認します。
③ カテゴリー②「建物・構造」のチェック(4項目)
ペットと快適に暮らすためには、建物の構造が非常に重要です。ペット可であっても構造的に不向きな物件では、入居後のトラブルや日常的なストレスにつながります。
6
建物構造(RC造・SRC造・木造・軽量鉄骨)最重要
RC造(鉄筋コンクリート)以上が防音性の観点から推奨。木造・軽量鉄骨は犬の鳴き声・猫の足音が隣室・上下階に響きやすく、近隣トラブルの原因になりやすい。管理会社100社の調査でも「鳴き声トラブル」はペット可物件の最多トラブル(GMO賃貸DX 2025年12月)。
7
床のスラブ厚(200mm以上が理想)・直床か二重床か見落とし注意
スラブ厚が薄いと猫の走り音・犬の足音が下の階に響く。二重床構造は衝撃音を吸収しやすい。「二重床ですか?スラブ厚は何mmですか?」と直接確認することを推奨。管理会社が把握していない場合は設計図書の確認を依頼する。
8
分譲マンションの場合は管理規約のペット条項
分譲マンションの賃貸住戸では管理組合の規約が優先されることがある。オーナーが個別にペット可にしていても、管理組合の規約変更でペット禁止になるリスクがある。現在の管理規約を確認し、変更リスクについてもオーナー・管理会社に確認する。
9
共用部でのペット同伴ルール(エレベーター・廊下など)見落とし注意
「エレベーター内は抱っこ必須」「廊下ではリード着用」「共用玄関での足拭き必須」など、共用部ルールが物件ごとに異なる。内見時に実際の廊下・エレベーターの広さを確認し、ルールが守れる環境かを確認する。
④ カテゴリー③「室内・設備」のチェック(3項目)
ペットが毎日過ごす室内環境は、健康・ストレス・安全性に直結します。内見時に実際に目で見て確認することが大切です。
10
床材の滑りにくさ・防音マット設置の可否最重要
滑りやすいフローリングは犬・猫の足腰に慢性的な負担をかける。防音マット・コルクマットを全面に敷けるかどうか確認。部屋まる.comの解説でも「スペースの確保・日当たり・風通し・壁の材質」は内見時の重要確認事項とされている。また「フローリング」と書かれていてもクッションフロアの場合があり、実際に触れて確認することが必要。
11
脱走防止の可否(玄関構造・窓・ベランダ)最重要
猫は特に脱走リスクが高い。玄関が二重構造になっているか・または脱走防止柵を設置できるスペースがあるか確認。窓の形状・ベランダの柵の高さ・隙間もチェック。ドアを開けたタイミングでペットが外に飛び出す間取り(ワンルームで玄関から室内が一直線など)は要注意。
12
エアコンの有無・設置可否・換気の良さ
フレンチブルドッグ・ペルシャ猫など熱中症リスクの高い品種を飼っている場合は特に重要。エアコンが全室に設置されているか、設置可能かを確認。通気性・日当たりも確認し、夏場の室温管理ができる環境かを判断する。
内見時の追加確認:ウスイホームの解説によると、床材については「ネットに掲載されている情報から漏れていることもあるため、実際に確かめることが必要」とされています。物件資料だけを信じず、必ず実物を見て・触れて確認することが大切です。(出典:ウスイホーム「内見とは?チェックポイント解説」2025年12月更新)
内見の同行・チェックリストの確認代行もお任せください
「何を聞けばいいかわからない」という方も、専門スタッフが一緒に確認します。
⑤ カテゴリー④「周辺環境」のチェック(3項目)
部屋だけでなく、周辺環境もペットとの暮らしの質に大きく影響します。入居後に「こんなはずじゃなかった」とならないために内見時に確認しておきましょう。
13
徒歩15分以内に動物病院があるか最重要
緊急時に徒歩圏内で対応できる動物病院の有無は、ペットの命に関わる問題。夜間・救急対応の有無も確認しておくと安心。Google Mapsで事前調査するとともに、内見当日に実際の道のりを確認することが理想的。
14
散歩できる公園・歩道・河川敷の環境
犬の場合は毎日の散歩環境が生活の質を決める。交通量の多い道路しかない・緑地がない環境は犬のストレスにつながる。徒歩5〜10分以内に公園・河川敷・緑道があるか内見当日に歩いて確認する。
15
ペット用品店・トリミングサロンの近さあると便利
ペットフード・消耗品を調達できるペット用品店、定期的なトリミングが必要な犬種(トイプードルなど)にとってはサロンの近さも重要。日常生活のランニングコストにも影響する。
⑥ 内見当日に必ず持参するもの
チェックリストの項目を漏れなく確認するために、内見当日に以下を持参することをお勧めします。
このチェックリスト(印刷したもの)
15項目を漏れなく確認するために印刷して持参。確認済みの項目にチェックを入れながら進める。
スマートフォン(日付入り写真撮影用)
入居前の傷・汚れを撮影しておくことで退去時のトラブル防止に。日付が入るよう設定しておく。
メモ帳とボールペン
口頭で確認した内容・気になった点・担当者の説明を記録しておく。後から「言った・言わない」を防ぐためにも有効。
メジャー(ペット用品の配置確認用)
キャットタワー・ケージ・ソファなどを置きたい場所のサイズを実測する。「思ったより狭かった」という後悔を防げる。
ペットのプロフィール資料(審査対策)
ワクチン証明書・去勢証明書・ペットの写真をまとめた資料。内見後に申し込む場合にすぐ提出でき、審査通過率が上がる。
ペッターズ不動産のサポート:「何を確認すればいいかわからない」「一人だと聞きにくい」という方には、内見への同行サポートも行っています。専門スタッフが一緒に15項目を確認し、その場で疑問にお答えします。お気軽にご相談ください。
ペッターズ不動産 独自情報
サイトに掲載しているのは約1,000件のみ
実は3,000件以上の未掲載物件があります
サイト掲載物件数
約1,000件
未掲載の取扱物件数
3,000件以上
当社が扱うペット可物件は、サイトに掲載しているのはそのごく一部です。物件情報の入力作業は手作業で行っているため、すべての物件を掲載することができない状況です。
サイトを見て「条件に合う物件がない」と諦めないでください。
お問い合わせいただければ、犬種・頭数・家賃・エリア・間取りなど細かい条件に合わせて、未掲載の3,000件以上の中からご提案することができます。
⑦ よくある質問(Q&A)
ペット可物件の内見に関するよくある質問
Q
ペット可物件の内見で一番確認すべき項目は何ですか?
A
最も重要なのは「①飼育できるペットの種類・頭数・体重制限の書面確認」と「②建物構造(RC造か否か)の確認」です。ペット可と記載されていても飼育制限で断られるケースが非常に多く、また建物構造が木造・軽量鉄骨だと鳴き声・足音の近隣トラブルに発展しやすいためです。この2点だけは必ず内見前・内見時に確認してください。
Q
内見時に管理会社に聞きにくいことを代わりに確認してもらえますか?
A
はい、ペッターズ不動産では内見へのスタッフ同行・電話での事前確認代行を行っています。「敷金の根拠を直接聞きにくい」「退去費用の特約の内容を確認したい」「スラブ厚を教えてもらえるか聞きたい」などの確認を、専門スタッフが代わりに行います。お気軽にご相談ください。
A
入居前に存在していた傷・汚れを記録しておくことで、退去時に「入居前からあった損傷」を証明できます。「ペットがつけた傷」とそうでない傷を区別するための重要な証拠になります。日付入りで撮影し、クラウドに保存しておくことをお勧めします。国土交通省のガイドラインでも「入居時の状況確認」はトラブル防止に有効とされています。
Q
「ペット可」と書いてあれば体重制限はないですか?
A
いいえ、「ペット可」と記載されていても多くの物件で体重制限(5kg以下・10kg以下など)が設けられています。ポータルサイトの「ペット可」表記だけを信じて申し込むと、体重制限で入居できないケースが多くあります。必ず契約書・重要事項説明書で具体的な飼育条件を確認してください。
Q
内見は何回できますか?複数回訪問してもいいですか?
A
一般的に内見は1〜2回が目安ですが、疑問点があれば再訪問を申し込むことは可能です。ただし人気物件は申し込みが早い者勝ちのため、1回の内見で15項目をしっかり確認できるよう事前準備をしておくことが重要です。ペッターズ不動産ではオンラインでの物件確認サポートも行っており、来店できない方にも対応しています。
⑧ まとめ
内見チェックリスト15項目 早見表
- 【契約①】飼育できるペットの種類・頭数・体重制限(書面確認必須)
- 【契約②】敷金の金額・敷金償却(返金不可)の特約有無
- 【契約③】退去時のペット対応クリーニング費用の根拠
- 【契約④】ペット月額使用料の有無と更新時変更条件
- 【契約⑤】ペット増頭・犬種変更時の手続き方法
- 【建物①】建物構造(RC造以上推奨)
- 【建物②】床のスラブ厚・直床か二重床か
- 【建物③】分譲マンションの場合は管理規約のペット条項
- 【建物④】共用部でのペット同伴ルール
- 【室内①】床材の滑りにくさ・防音マット設置の可否
- 【室内②】脱走防止の可否(玄関構造・窓・ベランダ)
- 【室内③】エアコンの有無・換気の良さ
- 【周辺①】徒歩15分以内に動物病院があるか
- 【周辺②】散歩できる公園・歩道・河川敷の環境
- 【周辺③】ペット用品店・トリミングサロンの近さ
「ペット可」という2文字だけを見て安心してしまうと、入居後に後悔する可能性が高まります。この15項目を内見当日に一つひとつ確認することで、後悔のない物件選びができます。
ペッターズ不動産では、このチェックリストの確認作業を専門スタッフがサポートしています。「一人では聞きにくい」「何を確認すればいいかわからない」という方も、ぜひお気軽にご連絡ください。
代表
柴崎 孝行(ペッターズ不動産 代表)
不動産業界歴20年超。ペット可住宅専門店として東京・埼玉エリアで500件以上の入居サポート実績。内見同行・契約条件確認・オーナー交渉まで一貫してサポート。
チェックリストの確認も
お任せください
東京・埼玉のペット可物件専門店。
内見同行・契約条件確認・未掲載3,000件以上からのご提案まで対応します。
営業時間:10:00〜19:00 / 定休日:水曜日 / TEL:050-3554-4126