「裏鬼門にトイレがあるのは良くない」「水回りが鬼門にあると運気が下がる」——部屋探しをしていると、こうした風水の話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ただ、実際に賃貸物件を探すとき、間取りや水回りの位置を自分の都合だけで選べることはほとんどありません。気に入った物件の水回りが裏鬼門に当たってしまうことは、ごく普通に起こります。この記事では、鬼門・裏鬼門の本当の意味と由来を踏まえつつ、「住んでしまった場合に今日からできる対策」を中心にご紹介します。
① 鬼門・裏鬼門とは——まず方角を知る
鬼門・裏鬼門は、家相・風水の考え方において「気が乱れやすい」とされる方角を指す言葉です。
鬼門は北東、裏鬼門はその正反対の南西を指します。この2つの方角は「邪気が入り込みやすい」「気が淀みやすい」といわれ、古くから忌み嫌われてきました。家の中心点を求め、そこから北東方向(22.5〜67.5度)が鬼門、南西方向が裏鬼門にあたります。スマートフォンのコンパス機能と間取り図があれば、専門家に頼らなくても誰でも簡単にセルフチェックが可能です。
出典:ニフティ不動産「鬼門・裏鬼門とは?方角の調べ方や玄関・水回りの対策方法を徹底解説」/ 株式会社伊地知組(2025年6月10日)鬼門・裏鬼門の方位イメージ
鬼門
裏鬼門
※ 家・部屋の中心点から見て北東が鬼門、その対角線上の南西が裏鬼門にあたります。
古くからの言い伝えで「三所に三備を設けず」という考え方があります。「三所」とは表鬼門・裏鬼門・建物の中心部、「三備」とは玄関・キッチン・トイレを指し、これらを鬼門の位置に置かないことが家相の良い間取りとして好まれてきました。
② なぜ「水回り」が良くないとされるのか——由来は意外と合理的
鬼門・裏鬼門の考え方は単なる迷信ではなく、実は昔の暮らしに根ざした合理的な知恵という側面があります。
北東(鬼門)は日が当たらず冷えやすい
北東の方角は日当たりが悪く、家の中でも空気が淀みやすい場所です。水洗トイレや換気扇がなかった時代、日が当たらず湿気がこもりやすい北東に水回りがあると、冬場は冷え込み・悪臭・空気のよどみに悩まされやすかったと考えられています。(出典:ニフティ不動産・伊地知組)
南西(裏鬼門)は西日で食べ物が傷みやすい
冷蔵庫がなかった時代、南西(裏鬼門)にキッチンがあると、強い西日の熱で食べ物が傷みやすかったとされます。このように、家を衛生的に保ち住む人の健康を守るための経験則が「鬼門」という言葉で伝えられてきたのです。
ヒートショックのリスクも指摘される
冷え込みが厳しい冬場には、トイレ・浴室などは他の部屋との温度差が大きく「ヒートショック現象」が起きやすくなります。北東の方角は冬は北からの冷たい風で室内気温が下がりやすいため、このリスクと結びつけられてきました。(出典:オカ株式会社「鬼門や裏鬼門って何?」)
現在は水回りも玄関も、昔に比べるとはるかに清潔で機能的な空間になっています。水洗トイレは脱臭機能が高く、お風呂も強力な換気扇や浴室乾燥機が標準装備です。断熱性能など住宅環境が向上した現代では、よほど窓を開け放したりしない限り冷えることはなく、技術が進歩する前の考え方が残っていることから、現代では家相をそれほど気にする必要がないとする見方も広がっています。
出典:オカ株式会社【Dr.コパ監修】/ aki-no-iezukuri.co.jp「家相の欠けや鬼門を気にしないでいい理由」(2026年4月2日)③ 賃貸では「選べない」のが現実
戸建ての新築であれば設計段階で鬼門を避けることもできますが、賃貸物件ではそうした自由はほとんどありません。
日本では日当たりの良さから「南向き」の間取りが人気です。南の方角にリビングなどを配置すると、その一方で水まわり(キッチン・トイレ・浴室)は北側に配置されることが多くなります。そのため人気の南向きの間取りであっても、どこかは鬼門の方角にかかってしまうことが多いのが実情です。キッチンやトイレ、浴室などが鬼門上にない「100%吉相の間取り」というのは現実にはなかなか存在しません。
出典:賃貸住宅サービス「【部屋の間取り】風水における『鬼門』について」/ 注文住宅の教科書(FP監修)賃貸物件ならではの事情:賃貸では建物の設計図がすでに決まっており、入居者が水回りの位置を変えることはできません。気に入った物件の家賃・広さ・駅からの距離・ペット可否などの条件が良くても、水回りの方角までは選べないことがほとんどです。「鬼門だから契約をやめる」という判断は、現実的には物件選びの選択肢を大きく狭めてしまいます。
④ 今日からできる裏鬼門・水回りの対策7つ
すでに裏鬼門・鬼門に水回りがある部屋に住んでいる、またはこれから住む予定という方向けに、今日からすぐ実践できる対策をご紹介します。
常に清潔に保つ・整理整頓を徹底する
多くの専門家が共通して挙げる最も基本的な対策です。鬼門にキッチン・浴室などがある間取りでも、できる限り清潔な状態を保てば運気は良い状態を保てるとされています。トイレ・浴室はこまめに掃除し、不要なものを置かないことが第一歩です。(出典:賃貸住宅サービス)
換気扇・照明は常時運転・常時点灯を心がける
電気はつねにつけておくようにし、換気扇も常時運転させておくことが対策のひとつです。空気を循環させ陰の気を溜めないことが重要とされています。賃貸でも電気代の範囲ですぐにできる対策です。(出典:賃貸住宅サービス)
トイレの蓋・トイレットペーパーの扱いに気をつける
トイレットペーパーは木材を原料とした紙で「木のエネルギー」を持つとされ、水の気を吸い込んでしまうため棚に入れて保管するのがよいとされています。同様にトイレのフタも閉めておくことが推奨されています。本・雑誌・新聞・カレンダーなど、トイレットペーパー以外の紙類を置かないことも基本です。(出典:賃貸住宅サービス・日本の家づくりの匠)
盛り塩を置く
古くからお清めに使われてきた盛り塩は、手軽で強力な鬼門封じとされています。小皿に天然塩(粗塩)を円錐や八角錐の形に盛り、直接水が当たらない隅に置きます。玄関先・トイレの隅・洗面所や洗濯機まわり・キッチンが特に有効な場所とされ、放置すると逆効果になるためこまめに取り替えることが重要です。(出典:ニフティ不動産・施工管理求人サーチ)
観葉植物を置く
観葉植物は玄関・トイレ・キッチンなど、どの場所であっても違和感なく配置できる対策のひとつです。トゲのある植物(ヒイラギ・アロエなど)が良いとされていますが、お子さんが小さい場合はモンステラやサンスベリアのミニサイズなどでも構いません。鬼門対策として置いている雰囲気が出ないインテリアとしても活用できます。(出典:アットホーム)
サルの置物や水晶を置く
十二支において鬼門(丑寅)の真反対は「未申(ひつじさる)」にあたるため、古くから猿は鬼門の邪気を払う動物とされてきました。京都御所の鬼門にも木彫りの猿が置かれています。また浄化作用があるとされるパワーストーンの水晶も、玄関やトイレに飾る対策として知られています。(出典:ニフティ不動産・オカ株式会社)
どうしても気になる場合は鬼門除けのお札を貼る
神社やお寺で授与される「鬼門除けのお札」を、鬼門(北東)・裏鬼門(南西)の方向を向くように、壁の目線より高い位置に貼る方法もあります。貼り方は両面テープを使い、押しピンなどで賃貸の壁に穴を開けないように注意してください。鬼門除けのお札には家内安全・子孫繁栄の効果もあるとされています。(出典:ニフティ不動産・アットホーム)
退去時の原状回復に注意:盛り塩・お札・置物などは賃貸でも問題なく実践できますが、壁に押しピンで穴を開けるなどの行為は退去時の原状回復費用に関わる可能性があります。両面テープなど剥がせる方法を選ぶことをお勧めします。
⑤ 気にしすぎなくていい理由
| 昔の懸念 | 現代の住宅事情 |
|---|---|
| 水洗式でないトイレの臭気・カビ | 水洗式・脱臭機能付きトイレが標準 |
| 換気が不十分な浴室の湿気 | 強力な換気扇・浴室乾燥機が標準装備 |
| 冷蔵庫がなく食べ物が傷みやすい | 冷蔵庫の保存技術が向上 |
| 気密性の低い家でのヒートショック | 断熱性能の向上で改善傾向(築年数による) |
風水はあくまで「考え方のひとつ」:風水は、いわゆるひとつの考え方です。常識的に考えても、リビングは日当たりの良い明るい場所が好まれますし、水回りは湿気がこもりやすいのでそれ相応の対策が必要です。風水の考え方を取り入れながらも、こだわり過ぎず、間取りを考える際の参考のひとつにする、という向き合い方がちょうど良いとされています。(出典:mirataco「鬼門にトイレはNG?」)
- 裏鬼門・鬼門に水回りがあっても、清潔に保てば現代では大きな問題にならないとされる
- 断熱性能の高い物件(築浅・RC造など)であれば、昔の懸念(冷え・カビ)はそもそも生じにくい
- 風水を完全に無視する必要はないが、それだけを理由に良い物件を諦めるのは現実的ではない
- 気になる場合は今回ご紹介した対策を生活に取り入れることで、気持ちの面でも安心できる
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実は3,000件以上の未掲載物件があります
当社が扱うペット可物件は、サイトに掲載しているのはそのごく一部です。日当たり・間取り・水回りの位置など、気になる条件も含めてご相談いただければ、未掲載の3,000件以上の中からご提案できます。
「方角や間取りも気にして物件を探したい」という方もお気軽にご相談ください。
⑥ よくある質問(Q&A)
⑦ まとめ
この記事のポイント
- 鬼門は北東、裏鬼門は南西。水回り(トイレ・浴室・キッチン)はこの方角を避けるべきとされてきた(ニフティ不動産)
- 由来は「昔の暮らしに根ざした合理的な知恵」——日当たりの悪さ・湿気・西日による食べ物の傷みやすさが背景にある
- 南向き人気の間取りでは水回りが北側に来やすく、賃貸では鬼門を完全に避けた物件はほぼ存在しない
- 今日からできる対策:清潔・整理整頓/換気扇と照明の常時運転/トイレの蓋を閉める/盛り塩/観葉植物/猿の置物や水晶/お札(両面テープで)
- 現代の住宅は水洗トイレ・換気扇・浴室乾燥機・冷蔵庫が標準装備のため、昔ほど深刻な問題にはなりにくい
- 風水はひとつの考え方として参考にしつつ、こだわりすぎないバランスが推奨されている
裏鬼門に水回りがある部屋に住むことになっても、過度に心配する必要はありません。由来を知り、簡単な対策を取り入れることで、気持ちの面でも安心して暮らすことができます。
ペッターズ不動産では、方角や間取りのご相談も含めてペット可物件をご提案しています。「気になる条件があるけれど、どう物件を探せばいいかわからない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
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