「ペット可物件を探しているけど、どんな間取りを選べばいいかわからない」——そんな悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。実はペットに必要な住環境は犬種・猫種によって大きく異なります。運動量・習性・体格・ストレスの感じ方——これらを理解したうえで間取りを選ぶことが、ペットも人も快適に暮らせる住まいへの近道です。
この記事では、人気の犬種・猫種ごとにおすすめの間取り・広さの目安・内見時に確認すべきポイントを、最新の専門家見解とデータをもとに解説します。
① 間取り選びの前に知っておくべき「ペットの習性」の基本
犬と猫では、住まいに求めるものが根本的に異なります。まずその違いを理解することが、間取り選びの出発点です。
犬のサイズによって配置や広さ、設備などの配慮すべきポイントは大きく異なります。小型犬であれば比較的省スペースでも快適に過ごせますが、寒さや段差に弱く、床材のクッション性や温度調整が重要になります。中型犬や大型犬は運動量が多いため、広い生活空間や滑りにくい床、動きやすい動線設計が必要不可欠です。
出典:pethomeweb.com「犬と暮らす家に必要な間取りのポイント」(2025年8月)猫の住環境では、床面積より「縦空間の活用」がより重要です。猫は上下運動を非常に好む習性があり、床だけでなく高い場所や壁際を利用することで、狭い部屋でものびのび暮らせます。猫のための間取りを考える際は「壁面や空間をいかに立体的に活用できるか」という視点が、猫の満足度を最大限に高める鍵となります。
出典:pet-lifestyle.com「猫と暮らす理想の間取り」(2025年11月)この根本的な違い——「犬は広さ・動線」、猫は「縦の空間」——を頭に入れたうえで、各犬種・猫種の特性を見ていきましょう。
② 【犬編】犬種別おすすめ間取りガイド
プードル
トイプードル・チワワ・マルチーズ(超小型犬 〜3kg)
体重3kg以下 賃貸審査◎ 一人暮らし向き
超小型犬はケージもコンパクトで、比較的省スペースでも快適に暮らせます。ただし寒さに弱い犬種が多く、日当たりの良い部屋・床暖房対応物件が理想的です。また活発なトイプードルは室内での遊びスペースも重要で、家具の少ないLDKが1部屋あると理想的です。
- 日当たりの良い南向き物件(寒さ対策)
- ケージを置いても生活動線が確保できる広さ
- 滑りにくいフローリングまたは防音マット設置可能か
- 玄関に散歩グッズを収納できるスペースがあるか
審査のポイント:超小型犬は多くのペット可物件の体重制限(5〜10kg以下)を余裕でクリアできるため審査は通りやすいですが、吠えやすい犬種(チワワなど)は防音性の高い物件(RC造)を選ぶことでトラブル予防になります。
フンド
ミニチュアダックスフンド・シーズー・ポメラニアン(小型犬 3〜10kg)
体重3〜10kg 審査○ 腰・関節に注意
ダックスフンドは椎間板ヘルニアのリスクが高く、段差の少ない物件・低床ソファが使える間取りが重要です。室内での走り回りも多いため、フローリングの滑り対策は必須。LDKに十分な動線スペースがある間取りが理想的です。
- 玄関・部屋間の段差が少ない(フラットな床)
- LDKに家具を置いても動線が確保できる広さ(30㎡以上)
- エレベーター付き物件(階段の上り下りを減らす)
- 防音性の高い床材または防音マット設置スペース
フレブル
柴犬・フレンチブルドッグ・ビーグル(中型犬 10〜20kg)
体重10〜20kg 審査やや難 体重制限に注意
中型犬には柴犬・ビーグル・フレンチブルドッグなどがあり、小型犬に比べて体格が大きく、日常的に必要とする運動量も多くなります。そのため、住まいの間取りには広さと動きやすさの両方が求められ、マンションの場合約14.5〜24平米ほどの広さを犬のスペースとして見ておきたいところです。
出典:pethomeweb.com「犬と暮らす家に必要な間取りのポイント」(2025年8月)フレンチブルドッグは短頭種のため呼吸器に負担がかかりやすく、夏の熱中症対策として通気性・エアコン完備の物件が必須です。柴犬は独立心が強く、自分だけのスペース(ケージ置き場)を確保できる間取りが理想です。
- LDK+居室の2LDK以上で動線の広さを確保
- エアコン完備(短頭種は特に夏の熱中症リスクが高い)
- 近隣に散歩できる公園・河川敷があるか
- マンションの場合、体重制限を必ず確認(10kg超で断られるケースが多い)
ゴールデン
ゴールデンレトリバー・ラブラドール・柴犬大型(大型犬 20kg超)
体重20kg超 マンション審査困難 一戸建て推奨
ペット可と記載がある賃貸物件は比較的多いですが、小型犬や中型犬までしか許可されていない場合も多いようです。大型犬が飼えるかどうかを不動産屋に問い合わせするか、大型犬可と明記されている物件を探しましょう。大型犬を飼うなら、間取りは広めの2LDKや3LDKが最低ラインです。
出典:LIFULL HOME'S「一人暮らしのマンションで大型犬を飼う場合どれくらいの広さが必要?」(2025年10月更新)/ 賃貸スタイル「大型犬と賃貸で暮らすには?」(2024年)大型犬はマンションのペット可物件ではほぼ体重制限で断られるため、一戸建て賃貸・庭付き物件・または専門店によるオーナー直接交渉が現実的な選択肢です。散歩が大好きな犬種が多いため、河川敷・大きな公園への徒歩圏内であることも重要です。
- 一戸建て賃貸または庭付き物件を優先して探す
- 玄関が広く・犬が方向転換できる幅(80cm以上)があるか
- 近くにドッグラン・河川敷・大きな公園があるか
- 周辺エリアを埼玉など郊外に広げると選択肢が大幅に増える
③ 【猫編】猫種別おすすめ間取りガイド
雑種
日本猫・雑種・アメリカンショートヘア(活発タイプ)
活発・好奇心旺盛 縦空間が重要
猫は運動能力が高く、上下運動をしやすい空間を求めます。キャットウォークやステップを用意すると、室内でも十分に体を動かせるため、肥満やストレスを防ぎやすくなります。長い廊下にスリムな棚を設け、猫が上を歩けるよう工夫すると、縦方向の動きが増えて運動量が上がります。広さだけでなく上下に視点を広げて計画すると、猫が飽きない住環境を実現できます。
出典:marusuma.jp「猫と暮らす家の間取りの秘訣」(2025年11月)活発な猫は縦の空間を積極的に使います。天井の高い部屋・壁面にキャットタワーやキャットステップを置けるスペースがあれば、狭めの部屋でも十分な運動量を確保できます。また窓辺で外を眺めることが猫のストレス解消になるため、日当たりと眺望も重要な選定基準です。
- 天井高が高め(2.4m以上)または壁面にキャットタワーを置けるスペースがあるか
- 日当たりの良い窓が1箇所以上あるか(窓辺でくつろげる場所)
- 脱走防止のため玄関が二重扉・または玄関前に仕切りが設置できるか
- 賃貸の場合、壁を傷つけないつっぱりタイプのキャットウォークが使えるか
フォールド
スコティッシュフォールド・ペルシャ・ラグドール(おっとりタイプ)
おっとり・抱っこ好き 関節疾患リスク 段差少なめ推奨
スコティッシュフォールドは折れ耳の遺伝的特性から骨格・関節疾患(骨軟骨異形成症)のリスクがあります。高い場所への飛び降り・滑りやすい床面は関節に負担をかけるため、段差の少ない間取り・コルクや防音マットで滑り止めをした部屋が理想的です。また長毛種(ペルシャなど)は定期的なグルーミングが必要で、作業スペースが確保できる浴室・洗面台の使いやすさも確認しましょう。
- フローリングの滑り止め対策が取れるか(コルクマット・防音カーペット設置可能か)
- 段差が少ないフラットな間取り
- グルーミングしやすい浴室・洗面台の広さ
- 空調管理がしやすいか(長毛種は暑さに弱い)
クーン
メインクーン・ノルウェージャンフォレストキャット(大型猫 5〜8kg)
大型・活発 体重制限に注意 広い空間が必須
メインクーンなどの大型猫は体重が5〜8kgに達するため、ペット可物件の「体重5kg以下」制限に引っかかるケースがあります。内見前に必ず確認が必要です。また運動量が多く縦の空間も積極的に使うため、広めのLDKと天井高のある部屋が理想的です。
- 猫の体重制限を事前に確認(5kgを超える場合は要交渉)
- 大型のキャットタワーを置けるスペースがLDKにあるか
- トイレが大型でも設置できるスペース(洗面所・廊下)
- 丈夫な壁・引っ掻き傷対策ができるか
④ 犬・猫共通:内見時に必ず確認すべき住環境チェックリスト
犬種・猫種を問わず、ペット可物件の内見では以下のポイントを必ず確認しましょう。
床・建物構造のチェック
- 床材は滑りにくいか、または防音マット・コルクマットが敷けるか
- 建物構造はRC造以上か(木造は鳴き声・足音が響きやすい)
- スラブ厚が200mm以上あるか(上下階への足音対策)
- 玄関・部屋間の段差が少ないか(ダックス・スコティッシュは特に重要)
空間・設備のチェック
- LDKに家具を置いても動線が確保できる広さがあるか
- 天井高は2.4m以上か(猫のキャットタワー設置に有利)
- 窓辺に日当たりがあり、猫が外を眺められる環境か
- エアコンが設置済みか・または設置可能か(短頭種・長毛種の熱中症対策)
- 玄関に脱走防止の工夫ができるか(猫の脱走リスク対策)
周辺環境のチェック
- 徒歩15分以内に動物病院があるか(救急対応の確認も)
- 犬の散歩ができる公園・歩道・河川敷が近くにあるか
- ペット用品店が近くにあるか(フード・消耗品の調達)
⑤ 犬種・猫種別 間取り・広さ一覧まとめ表
| ペットの種類 | 推奨間取り | 最低広さ目安 | 特に重視する条件 |
|---|---|---|---|
| 超小型犬(〜3kg) トイプードル・チワワ | 1K〜1LDK | 20㎡〜 | 日当たり・暖かさ・滑り止め |
| 小型犬(3〜10kg) ダックスフンド・シーズー | 1LDK〜2LDK | 30㎡〜 | 段差なし・エレベーター・滑り止め |
| 中型犬(10〜20kg) 柴犬・フレンチブルドッグ | 2LDK〜 | 40㎡〜 | RC造・エアコン完備・散歩環境 |
| 大型犬(20kg超) ゴールデン・ラブラドール | 2LDK〜一戸建て | 55㎡〜 | 一戸建て優先・体重制限交渉・河川敷 |
| 活発な猫 日本猫・アメショ | 1LDK〜2LDK | 30㎡〜 | 縦空間・窓辺・脱走防止 |
| おっとりタイプ猫 スコティッシュ・ペルシャ | 1LDK〜 | 25㎡〜 | 段差なし・滑り止め・空調管理 |
| 大型猫(5kg超) メインクーン | 2LDK〜 | 40㎡〜 | 体重制限確認・縦空間・大型トイレ設置スペース |
重要な視点:上記はあくまで目安です。同じ犬種・猫種でも個体差があり、年齢(シニアペットは特に段差・床材が重要)・多頭飼いかどうかによっても必要な環境は変わります。「うちの子に合った物件を選びたい」という場合は、ペットの情報を詳しく教えていただければ最適な物件をご提案できます。
サイトに掲載しているのは約1,000件のみ
実は3,000件以上の未掲載物件があります
当社が扱うペット可物件は、サイトに掲載しているのはそのごく一部です。物件情報の入力作業は手作業で行っているため、すべての物件を掲載することができない状況です。
サイトを見て「条件に合う物件がない」と諦めないでください。
お問い合わせいただければ、犬種・猫種・頭数・家賃・エリア・間取りなど細かい条件に合わせて、未掲載の3,000件以上の中からご提案することができます。
⑥ よくある質問(Q&A)
⑦ まとめ
この記事のポイント
- 犬は「広さ・動線・段差」、猫は「縦空間・窓辺・脱走防止」が間取り選びの核心(各専門家見解 2025〜2026年)
- 超小型犬は1K・20㎡以上から可。大型犬は2LDK〜一戸建て・55㎡以上が目安(LIFULL HOME'S 2025年10月更新)
- 猫は床面積より縦空間が重要。キャットタワーで狭い部屋でも運動量を確保できる(pet-lifestyle.com 2025年11月)
- ダックスフンド・スコティッシュフォールドは特に段差・滑り止め対策が健康維持に直結する
- フレンチブルドッグは体重制限・エアコン完備の確認が必須。中型犬以上はRC造推奨
- 大型猫(メインクーン等)はペット可物件の体重制限に引っかかる場合があり、事前確認・交渉が必要
- ペットの種類・体格・年齢・頭数を専門店に伝えることで、最適な物件を効率よく見つけられる
「ペット可」という表記だけを見て物件を選んでしまうと、入居後に「部屋が狭すぎた」「床が滑って犬が転ぶ」「猫が退屈そう」といった問題が生じることがあります。最初からペットの習性・体格・ライフスタイルに合った間取りを選ぶことで、人もペットも長く快適に暮らせる住まいになります。
ペッターズ不動産では、「トイプードル1頭・一人暮らし」から「大型犬2頭・ファミリー」まで、ペットの情報を詳しく教えていただくほど、より的確な物件提案が可能です。サイト未掲載の3,000件以上も含めてご提案しますので、まずはお気軽にご連絡ください。
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